クリスマス発表会の思い出

今日は、ホワイトきゃんばすらしい屋上遊びができました。昨日からの強い雨で、約30メートルの細長い水たまりが出来ていました。年長の男子が、水しぶきをあげながら30メートルを全力疾走すると、もう止まりません。次々と、子どもたちが水たまりの中を走り始めました。11月から転園する保育園や幼稚園では、こんな遊びはできないだろうなぁ~と思いながら、「よ~し!今日は、服が汚れてもいいから思いっきり遊びなさい!」と声をかける園長です。(笑)

 

クリスマス発表会を西部文化センターの399人収容の大ホールで行ったのは、2014年12月でした。前年は、クリスマス会として、保育園で行ったのですが、保護者からは、「こんな素晴らしい内容なら、もっと広いところで見たい」という意見もあり、定員40名の小さな保育園は、身の程知らずに、大ホールのステージに子どもたちを立たせることになったのです。

 

運動会のように、クリスマス発表会でも、チビちゃんたちのかわいいダンス以外は、寺子屋園児は、ずっと出演します。運動会が終わると、クリスマス発表会の練習がスタートします。ざっと2か月の練習を子どもたちは経験します。うたとダンスは、早い段階で覚えることができますが、ピアニカを中心とした楽器の演奏と劇は、そう簡単に完成するものではありません。毎日コツコツと、継続して練習を続けるしかありません。「練習がんばってから、屋上で遊ぶよ!」と言って、子どもたちのモチベーションを上げるのです。

 

そして、クリスマス発表会当日は、遠方からおじいちゃんおばあちゃんまで応援に駆けつけることもあり、保育園ホワイトきゃんばすの最大のイベントになったのです。先生たちは、このクリスマス発表会が終わらないと、ゆっくりと年末年始は過ごせないとばかりに、子どもたちへの指導を全力で行ってきました。

 

保護者の皆様たちに、お子様の晴れ舞台を見せることは、大きな目的の一つですが、それ以上に、頑張った練習と本番での大舞台を経験した子どもたちの成長が、際立ってくるようになります。「がんばること」「友だちと協力すること」「相手の話を聞くこと」「恥ずかしがらないで堂々とすること」「大きな声を出すこと」「セリフや歌やダンスを覚えること」「挨拶ができるようになること」そして、笑顔でいること。子どもたちにとっては、クリスマス発表会を行うことで、多くの経験を積むことになります。

 

そして、本番の舞台では、笑顔と感動の涙と、今まで10回のステージの中で、語りつくせないくらいの名シーンを生んできたのです。練習では、一度もセリフが言えなかった園児が、本番でいきなり大きな声がでることも珍しくありませんでした。1つの目標に向かって、友だちと共に頑張るという、とてもシンプルな行動ですが、子どもたちが、大人になって大いに役立つ経験をクリスマス発表会を通じて、学んでいったのです。

 

演目と演目の間は準備で時間がかかります。その時間は、MCの園長の出番です。「どこかの司会者のようだった」と1回目のクリスマス発表会で保護者に褒められたことで、いい気になった園長は、毎回おしゃべりのネタをしっかり考えていました。はい。営業マン・労働組合執行委員長・PTA会長を経験した園長は、人前で話すのは苦ではありません。(笑)しかし、ここ数年は、保護者のママやパパに、「健康の話」「奨学金の話」「小学校になったらすること」などなど、応援以外もお手伝いいただきながらのクリスマス発表会でした。子どもたちの衣装は、ボランティアのママが作ってくれました。

 

子どもたちは、たくさんの思い出と共に、大切なものを掴んだのです。子どもたちの笑顔は今でも忘れることはありません。そして、ご協力いただいた多くの人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。