運動会の思い出

ここ数日は、ホワイトきゃんばすに通った保護者の方々や、多くのお客様が訪れています。今日は、サマーキャンプでお世話になった着物の先生が、リンゴジュースを持って遊びに来てくれました。年長園児は、先生の名前をちゃんと覚えていて、サマーキャンプの写真を見ながら盛り上がりました。そして、90歳のおじいさまが挨拶に来られました。先回の運動会で、11回目を数えた、ホワイトきゃんばすの運動会ですが、実は、このおじいさまが、運動会を行う「西文ひろば」の管理人でした。「どうだい・・・うちの広場で、運動会をやらないか」と声をかけていただき、2014年10月に1回目の運動会が行われたのです。

 

玉入れの道具や綱引きなどを歴代の卒園児保護者から、記念品として用意していただき、ホワイトきゃんばすの運動会が、さらに激しくたくましくなっていったのです。

 

ホワイトきゃんばすの運動会が、他の園と違うのは、とことん練習することです。8月でプールが終わると、9月からは、運動会の練習がスタートします。ざっと1か月半も練習期間があります。それも、本番を行う西文ひろばで練習をするので、運動会当日には、応援パワーもあって、最高のパフォーマンスにつながるのです。

 

まだあります。30メートル走・サーキットレース・紅白対抗リレーと、勝ち負けがはっきりする競技が多く、練習では、30メートル走と紅白対抗リレーは、毎回行います。そうなると、子どもたちは、おうちに帰っても「勝った負けた」の話が多くなります。色々な考え方がありますが、ホワイトきゃんばすの運動会では、勝った人が凄くて負けた人がダメという子どもが陥りがちの思考にならないように、常に「頑張った人が一番えらい」を言い続けてきました。勝った負けたは結果でしかなく、どれだけ頑張ったかを先生たちは見るようにしました。

 

勝った園児は、自信を持ち、自己肯定感が強くなりますが、実は、負けた園児の方が、成長につながる機会がたくさんあります。負けた人の子持ちを理解できるし、今度はどうすれば勝てるかを考えるようになります。

 

チームで協力して行う「組体操」は、練習を重ねるたびに、子どもたちの「非認知能力」が高まっていきます。チームのために・・・友だちのことを考えて・・・そして、自分の力を全部出し切る。

 

寺子屋園児は、0~2歳児のかけっこと卒園児競技以外は、すべて出場します。ずっと出っぱなしですので、体力だけでなく精神力も鍛えられます。今年の運動会では、今まで負けて泣いていた年長園児が、紅白対抗リレーを走り終わると、赤組、白組のアンカーが、互いの労をねぎらう言葉がけがありました。勝ってうれしいけど、負けた相手の気持ちも考えられる園児に成長していくのです。

 

卒園児競技があるのは、ホワイトきゃんばすくらいですね。ここは、卒園児がいつまでもつながっている保育園の強みですが、小学生・中学生の迫力を園児たちが感じて、大いに刺激を受けるのです。

 

10月19日に行われた、最後の運動会は、私が言うのもなんですが、最高の運動会でした。みんなが頑張って、みんなが輝き、保護者も全員が感動しました。こんな運動会にしてくれた子どもたちを園長は誇らしく思っています。

 

11回続いた素敵な運動会・・・本当にありがとう!