2018年4月に体操教室がスタートしました。前年の10月に、体操教室を運営するクラブネイスの出店を機に、これを活用しない手はないと、金曜日の午前中という一般のレッスンがない時間枠で、契約をしました。元営業マンの園長は、通常の料金よりも安くしてもらったことは言うまでもありません。(笑)
交渉したクラブネイスの専務に、「体操教室がスタートすると、保育園の園児の中から、将来のオリンピック選手が出るかもしれないですね」と話したところ、「それは、絶対にないです!」と強く否定されてしまいました。「オリンピックの体操選手は、毎日4時間以上練習していますので、あくまでも、今回の体操教室は、子どもたちが体操を楽しむ時間として考えてください」とピシャリ言われます。
しかし、今年度は、責任者で、元体操選手の先生から、「ビッグ4」と言われるくらい、年長の男子園児が躍動しました。「怪我をさせないように!」が徹底された体操教室でしたが、今までではありえない技をビッグ4へチャレンジさせてくれました。踏み台をジャンプして、そのまま空中前回りです。ビッグ4の目の色が変わり、見事に成功させたのです。
そんなビッグ4の一人が、地域の体操教室に通うことになりました。全身バネの、とてつもない運動能力を持っている男の子ですが、先日の練習では、小学校高学年レベルの技を成功させたのです。そして「週4回の選手育成コースに入ってはいかがですか」と、声がかかったのです。体操教室をスタートさせる時に、「絶対にない」と否定された、将来のオリンピック選手も、彼なら可能性が出てきたのです。もちろん、体操の世界はそんなに甘くはないでしょう。でも、夢を追いかけて、頑張ってもらいたいですね。
保育園での体操教室の経験で、「体操が楽しい」となり、通常の一般枠でも体操教室に通う園児も出てきました。始めは、鉄棒が怖くて泣いていた園児も、何回も練習することでできることが増えてきました。こうして、園児たちは、自身をつけていったのです。
体操教室は、保育園ホワイトきゃんばすの大切なカリキュラムとして、子どもたちの健康や、精神的にも「やればできる!」の気持ちを支えてくれたのです。