今朝、行政と確認し、11月から認可保育園へ転園する園児全員が、無事に内定したことがわかりました。すでに認可外保育園と幼稚園へ転園が決まっている園児を含め、誰一人も路頭に迷うこともなく、本当に安心しました。今日は、最後のピクニックランチを行ったのですが、気持ちも晴れやかに、屋上の青空の下で、子どもたちとピクニックです。
年に3回ほど、寺子屋園児を対象に、ママやパパが作ったお弁当を屋上で食べるという、とてもシンプルなイベントですが、お弁当を通じて、親子の絆が強まり、園児は、親への感謝の気持ちが高まります。今日も「ママありがとう!」と叫ぶ5歳男の子です。
さて、ホワイトきゃんばすでは、屋上や教室内で様々な生き物を飼ってきましたが、やはり、一番は「カメ」です。もともと屋上の池で、「カメックス」と名前を付けたクサガメ
を飼っていたのですが、よく脱走しました。すぐに、草むらの中で隠れてるところを見つかるのですが、ついに、行方不明になったのです。子どもたちが、愛して止まないカメックスの喪失感が大きく、何とかカメを池に・・・ということで、川に、「カニカゴ」という仕掛けをして、カメを採集することにしました。
カニカゴとは、海などでカニを捕まえる時に使う、四角い網です。中に、煮干しなどの臭いが出るエサを入れて、カメが網に進入すると出られなくなるという構造です。土曜日に、卒園児の小学生を連れて採集に行き、少しずつ個体が増えていったのです。ミドリガメのおうちと、クサガメのおうちを作り、一番大きいカメ池には、多くのクサガメが住むようになったのです。子どもたちの楽しみは、エサやりです。普通なら、人が近づくと逃げるのですが、カメ池のカメは、エサをくれると思って近寄ってきます。子どもたちには大人気となりました。小さい園児も「カメさんにえさをあげる」と言って、ずっとカメを観察しています。
そして、2年前には、カメの産卵場を池のすみっこに作り、そこで卵を生むようになったのです。カメたちは、6月・7月に卵を砂の中に産み、約60日後に子ガメが誕生します。砂の中から卵を取り出して、産卵用のボックスに入れます。令和4年の夏は、クサガメが34匹生まれました。卵から頭を出した瞬間を子どもたちも保護者も見ることができました。それは、感動のシーンです。令和5年の夏は、待望の「ニホンイシガメ」の赤ちゃんが10匹生まれました。クサガメ25匹の合計35匹です。今年の夏も合計で20匹の子ガメが生まれました。
生き物が誕生するシーンを見た子どもたちは、「生きること」「命の大切さ」などを学んでいきます。かわいいカメたちは、数匹が里親として引き取られ、園児のおうちで、大切に飼われています。
屋上で飼っていた生き物は、「モーモー♪」うるさい「ウシガエル」に、アメリカザリガニ、メダカの学校もありました。ビートルハウスにはカブトムシやクワガタが住んでいました。まさに、保育園ホワイトきゃんばすは、屋上も教室内も生き物だらけです。死なせてしまった、ケヅメリクガメの「かめきち」も子どもたちのアイドルでした。
そんな、屋上や教室にいたカメたちですが、このたび、園長の家に引っ越ししました。庭にカメ池を作り、通行人の心を癒しています。リビングの水槽は、もともとカメを飼っていましたが、この夏生まれたカメたちが元気に泳いでいます。
ということで、保育園のカメたちは、場所を変えて、あたらなカメ人生を送っています。来年夏には、もちろん産卵に挑戦するので、砂場を確保しています。(笑)