今日の連絡ノートには、運動会の感想がびっしりと書かれていました。「最高の運動会」というフレーズが、何度も出てきて、本当にうれしい限りです。職員一同、心を込めて、読ませていただきました。
さて、今日の思い出は、「寺子屋」です。開園して1年が経過し、新年度に、認可外保育園としての試練が待っていました。何人かの園児が、認可保育園に転園してしまったのです。保育園ホワイトきゃんばすは、認可保育園が決まるまでのつなぎでしかなかったのです。
屋上での環境は、保育園ホワイトきゃんばすの大きな付加価値ですが、まだ強化策が足りません。そこで、夕方の自由時間に、3歳児以上の3学年の学び合いの時間を作ろうと考えます。「寺子屋」の時間とし、月曜日から金曜日まで、職員が日替わりで、子どもたちに学んだり考えたりする時間を作ったのです。学習・習字・お絵描き・ねんどなどの学びの時間、廃材工作の時間、英語の時間、食育の時間、そして、園長は「よのなか科幼児版」とうたって、社会に出て学ぶことや屋上でのフィールド活動・お店探検・哲学の時間・生き物観察など、様々な活動を行いました。
年長園児を「寺子屋1番」、年中園児を「寺子屋2番」、年少園児を「寺子屋3番」と呼び、給食配膳や手洗い当番などの役割も与えました。寺子屋活動については、担当の先生が記録して、毎週保護者へフィードバックし、見える化を図りました。
こうして、年少から年長までの3学年が、縦割りで学び合う活動となり、学びだけでなく、集中力や非認知能力もアップしていったのです。
2歳児は、「早く寺子屋さんになりたい」と、寺子屋への憧れの気持ちが高まり、「寺子屋さんになったんだから」と小さい園児のお手本になるようにがんばり、当番を率先して行う園児が増えていきました。年長園児が、廃材工作の時間で、年少園児にハサミの使い方を教えたりするなど、寺子屋3番は教えられる立場から、寺子屋1番になると、教える立場に成長する姿が見られるようになりました。人に教えることで、学びがさらに深まっていきます。
こうして、保育園ホワイトきゃんばすの特徴的な「寺子屋活動」が、どんどん進化していったのです。ただし、園児たちは、他の保育園や幼稚園でも「寺子屋」があるものと思っていて、小学生になって「俺…寺子屋で○○やったから」と話をしても通じないことが、わかったようです。(笑)