昨日は、最高の運動会となりました。子どもたちにプレゼントするDVDを見ながら、「よく頑張ったなぁ~」と感心したり、おもしろシーンに笑っていました。そして、10月31日の閉園の日まで、カウントダウンとなりました。今日からは、12年間の思い出を振り返っていきます。
ホワイトきゃんばすにとって、屋上遊びと屋上ファームは、子どもたちが毎日遊ぶ大切な日常です。この環境があるからこそ、「この保育園に決めた!」という保護者も多かったです。
保育園の契約が決まり、最初は、布団を干すのに屋上を使用させてもらおうと思い、ショッピングセンターの屋上を歩いていると、草がたくさん生えた、元花壇だったスペースが目に入りました。すぐに、「ここを畑にして使わせてもらえませんか」と即答でOKをもらいます。2012年5月に保育園が開園すると、ゴールデンウイークには、保護者たちも参加して、ファームに夏野菜を植えます。そして、どろんこ広場を整備していただきました。
その後、この東京ドームのグランドスペースの半分もある、広い屋上スペースを子どもたちが「遊びを考え、自分たちで遊びを作っていく」場所に進化させます。自転車・ストライダー・三輪車は、保護者からいただいたり、自転車売場で廃車になった中で、まだ使用できるものをいただいたりして、増えていきました。そして、2016年に「自転車免許証」を自転車に乗れるようになった園児に発行すると、3歳児年少のうちに、全員が自転車に乗れるようになるという快挙が、今までずっと継続してきたのです。
屋上には、「ビワの木」「桑の木」があります。ビワの実と桑の実(マルベリー)を5月6月になって食べるのが、子どもたちの楽しみになりました。そうなると、自然と木登りが得意になります。
そして、夏は、屋上プールです。プールボランティアをお願いすると、多くの保護者が参加し、子どもたちと遊んでいただきました。プールに入りながら、ファームで収穫したミニトマトやキュウリを食べ、スイカ割りも楽しみます。子どもたちが収穫した野菜は、数えきれないくらいたくさんになりました。土の中から、幼虫やダンゴムシが出てくると、子どもたちの目の色が変わります。チョウにトンボ、バッタにてんとう虫にクマバチまで、たくさんの生き物を採集しました。保育参観で、屋上の生き物を見つけるゲームをした時には、何と「オケラ」まで採集できました。「手のひらを太陽に」に出てくる、「オケラだって♬」の虫です。オレンジ色で、普段は土の中に住んでいます。
季節を変えて、多くの野草の名前を覚え、アサガオの色水を作りました。ムスカリ・ホトケノザ・カラスノエンドウなど、幼児なのに、花の名前がポンポン出てきました。ママへのプレゼントとして、野草の花を集めた花束を作ったこともありました。四つ葉のクローバーも見つけました。
そんな素敵な屋上は、子どもたちにとっては、特別な場所ではなく、日常の遊び場です。自転車&自然環境&ファームなどが、混じり合って、子どもたちが自分で遊びを楽しんだのです。
10月31日まで、いろんな想いに浸りながら、子どもたちと屋上で過ごすことにします。