明日の運動会を前に、今日は教室で開会式の練習をしました。年長園児8人には、役割があります。選手宣誓は4人の園児が、それぞれのセリフを誓います。大きな声が出ていました。明日は、グラウンドにその声が響かせて欲しいですね。残りの4人は、「体操の先生」を行います。準備体操で流れる「いっとうしょうたいそう」を前に出て、パフォーマンスします。
勝った負けたで、ガッツポーズに悔し涙と大騒ぎになるでしょうが、子どもたちの一生懸命がんばる姿を見ていただければ、それで十分です。保育園ホワイトきゃんばす最後の運動会になりますが、今まで、続けてきた通りに、子どもたちの力を楽しみにしています。
さて、NHKでドラマ化された「透明なゆりかご~産婦人科看護師見習い日記~」は、作者でもある、沖田☓華(ばっか)さんの看護師時代のエピソードを描いたものです。彼女は、発達障害の当事者であることを公表しています。
沖田さんは、アスペルガー症候群(AS)、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害があります。彼女が自分の「やらかし」体験をコミカルに描くエッセーマンガが「毎日やらかしています。」です。この中で、自身が発達障害を自覚するまでのいきさつや、発達障害を受容した上で日常生活をどのように過ごしているかについて描いています。この本は、発達障害を理解するために、大学の講義でも使われているそうです。
例えば、彼女の仕事場は、色に対するこだわりから、好きな青色のものだけで満たされています。興味深いのは、青は青でもサファイアブルーでなくてはいけないそうです。他の青ではNGで、色の細かな違いにも敏感に反応します。また、日常生活においても、鍋に火をかけたままにして消し忘れたり、車を1年で4台も廃車にしてしまったり。また、なかなか人の顔を覚えられないそうです。
今でこそ、自分の失敗談を笑いに変え、漫画を描き続ける彼女の姿勢には、前向きなパワーを感じますが、彼女が、自分の特性を自覚し対処できるようになるまでには、長い年月がかかったといいます。
保育園・幼稚園・小学校では、子どもはなかなか自分を客観視し特性を自覚することが難しいですね。親も意外に気がつかないことが多いです。これからは、ますます発達障害のある子どもの気持ちや捉え方に対して、理解を深めていかねばなりません。クラスの中に、いろんな子どもがいて、そして1つのクラスとして成り立たせるには、お互いへの理解が不可欠です。沖田さんは、自分の経験を語ってくれているので、大いに参考になる教材と言えますね。