PTAの未来

この連休は秋晴れですね。昨日は運動会の小学校もあって、各地で、子どもたちの声援が聞こえてきます。保育園の運動会もあと1週間・・・いよいよです。

 

さて、私が保育園を立ち上げるきっかけは、PTA活動にかかわったことです。そこで、サラリーマン時代の人脈では考えられなかった、学校組織・地域の人たちとのかかわりという、新しい扉を開くことになったのです。最近では、元会長のお金の問題で何かと話題になっている、さいたま市PTA協議会の会合にも参加し、そこで、子どもたちのために、縁の下の力持ちになっている保護者をたくさん見てきました。そんな経験が、「子どもに関わる仕事をしたい」という想いにつながったのです。

 

私は、PTAから素晴らしい経験をたくさんいただきましたが、苦い経験もしています。歴代のPTA会長は、長く自営業をしてきたような「地元の名士」でした。そこを引き継いだ私は、サラリーマンPTA会長です。最初は、PTAという組織の長になったんだから、会社組織のように、「○○さん。これをお願いします」「○○さんは、教頭先生と運動会の件、進めてください」と、指示を出していきました。しかし、PTAをまわしていたのは、たまに学校に顔を出す会長ではなく、毎日のようにPTA会議室に通うママたちだったのです。そして、ついに「ボスママ」との対立構造に発展しました。私がやろうとした企画をつぶしにかかります。私が救われたのは、「子どもたちのためにやろうとすることに、気に入らないという理由で邪魔をするなんて許せない」と考える保護者が賛同してくれたことです。そして、校長先生との関係を密にしていたことで、アドバイスをいただき助けてもらいました。結局「ボスママ」は、PTAを去りました。でも、今でも自分のやり方が上手くなかったと思っています。

 

そうです。多くの小中学校のPTAには、経験豊かな「ボスママ」と言われる支配者的なママと、それを支えるママたちがいます。これが、いい方向にまわっていけばいいのですが、「仕事は先輩の背中を見て覚えろ!」みたいな、時代の流れに合っていない活動になっていることが多いのです。ある調査では、「PTAの改革を妨げているものがあるとしたら、何だと思いますか?」の問いに、2位の「PTAのOB・OGの反対」を大きく引き離して1位にだったのが「ボス的な保護者」でした。

 

PTAは、保護者(Parent)と教職員(Teacher)が作る組織(Association)という意味で、教職員もPTA会員です。一般的にPTA活動は、広報誌の発行・ベルマークの収集・登校時の見守り活動・運動会などの行事の手伝い・イベント活動など、学校と密接な活動が多いです。教員にとっては、PTAはありがたい存在ですが、実は、PTAは任意加入の組織です。でも、それが知られるようになったのはここ10年ほどです。私も、強制加入と思っていました。

 

今、PTA活動は、過渡期にあります。「子どもたちのため」の活動であることは、誰一人疑う人はいません。「総論賛成」でも、結論を出すまでのプロセスが気に入らないだけで、「各論反対」となることも多いです。

 

では、これからのPTA活動は、どんな形がいいのか・・・

 

つづきはあした。