本日で、通常の土曜保育が最後となりました。来週土曜日は「運動会」再来週は「お別れ会」ですので、ホワイトきゃんばすが長い間続けてきた、土曜日の卒園児小学生の登園も今日でおしまいです。土曜日は、人数こそ少ないですが、小学生と園児の縦割り保育となり、お昼寝タイムには、園長の課外授業もあって、子どもたちにとっては、楽しい一日になっていました。今日は、私も子どもたちも「大切な一日」を意識して過ごしたのです。
さて、日本のプロ野球も海の向こうでもポストシーズンで盛り上がっていますね。私が好きなテレビ番組の一つに「球辞苑(きゅうじえん)」があります。プロ野球を取り上げた番組ですが、毎回テーマがあります。例えば「0-2(ノーボールツーストライク)」がテーマの日は、圧倒的に投手が有利なカウントですが、このカウントで、どの打者が一番打率を残しているのか?逆に、どの投手が一番打たれているのか?などをデータを基にひも解いていく番組です。選手のコメントも注目です。
こんな番組が作られる背景には、1つ1つのプレーを丹念に追う日本野球機構(NPB)所属の公式記録員の存在があります。例えば、今年5月24日の読売巨人軍の戸郷投手が、甲子園球場で阪神タイガースを相手に演じたノーヒットノーランは、様々な視点で報じられました。「史上89人目」「通算101度目」「巨人の選手が甲子園で達成したのは、1936年の沢村栄治以来」などなど・・・こんなポンポンと出てくる数字の基は、NPBが残す膨大な公式記録です。
現在の記録員は25名だそうです。今季は数年ぶりに採用が行われ、約100倍の競争率の末、3人が補充されたとのこと。一軍記録員はグラウンドを見渡せる席に2人1組で座り、1球ごとの結果をスコアシートに記入するほか、プレーを見て「ヒット」か「エラー」なども判断します。この仕事は、審判ではなく公式記録員の仕事です。
歴代5位の2039試合での記録員を務めた元パリーグ記録部長の五十嵐さんは、「慣れるまではどちらが勝ったかも分からないくらい緊張した。プレー中はボールから一切目を離さなかった」と言います。トイレに立たないように、試合の数時間前から水分を取らなかったそうです。五十嵐さんは、完全試合を2度、ノーヒットノーランを3度担当したそうです。
NPBの記録員の一人は「野球はスコアから試合を細かく読み取れるスポーツ。公式記録を正確に残すことで、様々な切り口で分析できる」と話します。野球以外のスポーツでも「記録の神様」と呼ばれる人が縁の下で支えているのです。
ずいぶんとレベルが違いますが、私が大学1年の時に、広岡西武と藤田巨人の伝説の日本シリーズがありました。巨人のピッチャーには江川投手や西本投手がいて、西武には田淵選手がいました。私は、この日本シリーズの試合を、CMのないNHK放映の時には、スコアブックをつけながら観戦していました。もう、見る方も真剣です。スコアブックをつけると、「前の打席では、フルカウントまでもつれて空振り三振か」なんていう見方もできるので、それは,深い野球観戦となりました。
スポーツの楽しみ方は、色々とありますが、記録から見る楽しみだって、地味ですが、意義深いものですね。