今日の運動会の練習では、土のグラウンドの上をハダシになって「組体操」の練習をしました。毎年、感動が生まれる「組体操」ですが、子どもたちは、ハダシです。今日のところは、「足が痛~い」と文句を言う園児や、足が汚れるのが嫌な園児もいますが、本番まで、少しずつ慣らしていきます。
さて、今日は「おやつ体験」のサブスクの話です。私たちが、お菓子を食べる時には、ほとんどの場合が、店舗で購入します。製造販売まで一貫して行う菓子メーカーは、工場で製造したお菓子を販売しますし、街の洋菓子店なら、パティシエが作ったケーキを販売します。しかし、インターネット発の製菓メーカーとして、2015年に創業した「スナックミー」は、お客様の好みに合わせたお菓子が、「おやつの定期便」で、毎週または月に一度届きます。
時代の流れだなぁ~と、元洋菓子メーカーで仕事をしていた私は感じます。購入者は、小箱を開ける瞬間までどんなおやつが届くかわからない。開ける前のドキドキ、開けた瞬間の驚きを含めての『体験』を提供します。お客様からは、「私のおやつの新しいドアを開けてもらった」という声をもらったこともあるとのこと。
創業から3年が経過した時、こんなことがあったそうです。売上の数値に目がいってしまい、「体験」ではなく、「モノ」を売っている感覚に陥ってしまったそうです。モノとして安くてよいものを売るか、体験を売り続けるか迷い、社長自らユーザーの方々に、直接話を聞かせてもらったそうです。利用者が求めているのは、「ワクワク感」であることを再確認し、そこからは、「体験」に価値を置くことに迷いがなくなったそうです。
2022年には、都内で実店舗をオープンし、今年8月には3店舗目となる「スナックミースタンド押上店」を開店。目玉商品は、白砂糖不使用で無添加のソフトクリームです。安定剤が入っていないため溶けやすく「賞味期限は60秒」のソフトクリームだそうです。社内で共有しているのは「小さく、早く、動いて大きな成果につなげる」です。この60秒のソフトクリームも開発から販売までわずか2か月。その間、社長は約50個のソフトクリームを食べ歩いたそうです。
「おやつと世界の両方を面白くしていく中で、将来は既存の大手製菓メーカーと何かしらの形で肩を並べるぐらいになりたい」と社長は意気込みます。
「お菓子」という食べ物は、ごはんやパンといった私たちが生活していく中で、不可欠な主食ではありません。でも、私たちは、お菓子を食べることで、心が落ち着いたり、会話が弾んだり、なんだか、幸せな気持ちになります。記念日のケーキは欠かせないものですね。それゆえに、スナックミーのような、「体験」を売りにする商売が当てはまるのでしょう。
あなたは、どんな時に、お菓子を食べますか。