今日の特別活動は、お馴染みの上尾市にある丸山公園に行ってきました。長いローラーすべり台は、まともにお尻で滑ると、お尻がムズムズになってしまいます。いい年をした園長が、5人の子どもたちと列車のようにつながって滑りました。ちょっと恥ずかしかったですが・・・(笑)
さて、今日は「山の神」の話です。八百万(やおよろず)の神の話でも、箱根駅伝の箱根の山を登る選手の話でもありません。はい、魚の話です。みなさんは、ヤマノカミという名前の魚を知っていますか。漢字で、そのまま「山の神」と書きます。体長15センチほどのカジカの仲間です。川と海を行き来する回遊魚の一種で、国内では九州の一部にのみ生息する絶滅危惧種でもあります。
名前からは、神々しいイメージを連想するヤマノカミですが、名前の由来を知ると複雑な気持ちになります。聞いてください。
「昔々、山の神様がいました。醜い女の神様で、それはそれは嫉妬深く、美しい女性が山に立ち入ると怒り狂って災害を引き起こしていました。困り果てた人々は、山の神様の機嫌を取るため、とても不細工な魚をお供えしました。するとどうでしょう、山の神は自分より醜い姿をみて高笑いし、とうとうご機嫌になりました」
ここで登場する不細工な魚、これがヤマノカミです。実際に似たような言い伝えは全国津々浦々で継承されているそうで、いつしか、カジカやオコゼなど、見た目の醜い魚を山の神に備える風習が生まれたとのことです。ちなみに、生魚でなく、干物にしてお供えするのが一般的だそうです。
どうですか・・・本物の「山の神」が見たくなりましたか。埼玉県が誇る淡水魚水族館「さいたま水族館」で、10月5日から特別展「おさかな津々浦々」が開催されます。そこに、ヤマノカミが登場するそうです。