今日の連絡ノートには、土曜日の秋まつりの感想がびっしりと書かれていました。「お店屋さん」で、大きな声で「いらっしゃいませ!」をする我が子に感動・・・お金のやり取りができるなんて!・・・ダンス3曲、バッチリ踊れました・・・おみこしがドラえもんとアンパンマンですごく盛り上がった・・イス取りゲームで親の私が熱くなってしまった・・夕暮れの屋上で、「これが最後の秋まつりになるのか~」と感傷にふけった・・などなど・・・子どもたちも、保護者も小学生も大いに楽しんだ秋まつりになったようで、うれしいですね。
さて、最近嫌われ者になっている昆虫の一つが、「カメムシ」です。このカメムシは、分類学上「カメムシ亜目」に属し、世界には4万5000種類、日本には約1400種の仲間がいるそうです。すごい数ですね。カメムシに見えないタガメやトコジラミなども含まれ、いずれもストロー状の口を使って汁を吸います。
最近、日本で問題になっているのが「ツヤアオカメムシ」です。モモやナシなどの果樹を食い荒らす「果樹カメムシ」に分類されています。テレビなどで、モモやナシ農家が、カメムシの被害で出荷が前年〇%減といった報道を見ることがありますが、果樹カメムシが犯人です。外見がカメの甲羅に似ていることから「カメムシ」と言われるようになりましたが、私が子どもの頃は「ヘコキムシ」と言っていました。外敵から身を守るために腹側の臭腺から悪臭の分泌液を出すのですが、子どもの頃は、「オナラ」をすると私は思っていました。(笑)
果樹カメムシの場合、寿命は1年ほどで、8~9月に成虫になって越冬し、翌年7月頃に産卵して世代交代します。カメムシの大量発生の原因は、やはり、温暖化により、暖かい気候を好むカメムシが多く生き残れるようになったからだそうです。私も、すでに屋上ファームの白なすを食べているカメムシを発見しています。
兵庫県伊丹市の高校生172人に聞いてみました。すると、カメムシが好きと答えた生徒は、たった1人しかいなかったそうです。中には、「絶滅してほしい」という過激な回答もあったそうです。カメムシの臭いは、外敵からの防御の役割だけでなく、フェロモンで仲間を集める機能があるようです。カメムシの臭いを吹きかけたカマキリは、すぐに逃げ出したそうで、カメムシの成分を応用すれば、効果的な農薬を作れるかもしれません。悪者扱いだけでなく、上手に活用したいですね。
ということで、カメムシの大量発生は、温暖化の原因を作った人間であるわけで・・・でも、あの臭いは避けたいので、私たちは、家の中にカメムシを侵入させないことが大切です。家の壁や玄関に、カメムシが嫌がる薬剤を散布しておくと効果的だそうです。カメムシに遭遇してしまったら、たたいたり潰したりすると刺激臭を発するので、刺激を与えないことが大切だそうです。
カメムシには、愛を持って・・・ですね。(笑)