先生のしゃべり過ぎ

今日は屋上で「玉入れ」の練習をしました。 運動会の競技ですが、2歳児も玉入れのメンバーです。生まれて初めて、玉入れを経験する園児もいます。かごの中に、赤組と白組に分かれて、それぞれの色のタマを入れるのですが、どうも、投げるのに夢中になって、かごに入れることを忘れている園児もチラホラ・・・しかし、年長男子の一人は、タマを2つずつ入れていきます。とても器用で、成功率100%です。本番では、どんな頭脳戦が繰り広げられるか、楽しみですね。 

 

さて、昨日の寺子屋の時間・・・秋まつりの「お店屋さん」のセールストークを子どもたちに考えてもらおうと思っていたのですが、「いらっしゃいませ!○○屋さんです」までは言えるものの、自分でセールストークを考えるのは、まだ難しく、ついつい園長が、しゃべり過ぎてしまいます。「例えば、秋まつりで初めて登場するシャーベットです。今日も暑いのでいかがですか・・・味は3種類。リンゴにオレンジにグレープの3つで100円です」みたいに、ついつい言ってしまいます。一歩間違えれば、「どうせ先生が考えてくれるから、それをマネすればいいや~」なんて、園児が思ってしまいますね。「自分で考えて!」と言っておきながら、上手くいきませんでした。

 

小学校に入ると、「授業」ですので、先生のしゃべり過ぎが止まらないことがあります。説明を少なくすれば、理解できない子が増えてしまうのでは?と不安になって、ついついしゃべり過ぎにつながります。担任一人で30人を見ているのですから、学力がバラバラの子どもたち相手は、本当に大変です。

 

アクティブラーニングで、子どもたちの発言を引き出せばいいじゃないか・・・と言われますが、このアクティブラーニングが難しいのです。言葉だけが広まって、具体的な手法が後回しになってるような気もします。

 

ここで、ベテラン教師のアドバイスです。子どもが発表した意見を再度、別の子どもが説明し直すようにするといいようです。「これだ!」という意見が出た時には、「○○さんの考え、とても大事なところだと思うけど、もう一度説明することはできますか?」などと子どもたちに問いかけます。しっかりと聞いていないと、自分で説明できないので、周囲の子どもたちもよく聞くようになるそうです。子どもたち同士が発言を繰り返すうちに、少しずつ子どもが活動の中心になっていく・・・こんなイメージです。

 

う~ん・・・理屈はおっしゃる通りですが、そう簡単にはいきませんね。でも、先生がしゃべり過ぎで、自分で考えなくても、積極的に発表しなくても、最後は先生が分かりやすく説明してくれると思われたら、子どもたちは、何も考えず、先生の説明を待つだけになります。そうしないために、自分で考える子どもになるために、先生だけでなく、親も永遠の宿題ですね。