今日の寺子屋では、秋まつり「お店屋さん」の声出し練習をしました。「いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!カレー屋さんです。おいしいカレーはいかがですか」「ゲームは1回50円・・・すごい景品が当たるよ!」「フランクフルトはいかがですか・一本50円です。ケチャップかけ放題だよ」「新登場のシャーベットやさんです。リンゴ・オレンジ・グレープのシャープ3つで100円です」と、セールストークが盛り上がって欲しかったのですが、5歳児・4歳児ですので、「いらっしゃいませ!」がせいいっぱいです。本番では、どんな声出しがあるのか・・・楽しみにしておきます。
さて、最近は「見つけにくい店、たどり着きにくい店」が人気になっているそうです。東京渋谷の雑居ビルが並ぶ、ある場所に看板もないカフェバー「ユニン」があります。恐る恐るドアを引くと、円形のバーカウンターが目に入り、ランプで優しく照らされた室内は、外の雑踏とかけ離れた「異空間」です。ここは、月額5000円ほどの会費を払うと住所を教えてくれます。2年前に開店し、会員は20代後半から70代まで約500人もいるそうです。ここに通うお客は「行けば誰かに会える。大人になって純粋な友達ができる場所は、そうそうありません」と言います。バーのマスターは、「落ち着いた雰囲気に合わないお客さんは来ません」ときっぱり。
住所非公開のパフェバー「リメークイージー」も月額3300円の会員制です。店員が鮮やかな手つきでパフェを盛りつけ、季節の果物などをこだわりを紹介するうちに場が和み、隣の客同士で好きなパフェやカクテルを語り合う姿があるようです。「閉じられた空間なので、男性も一人で訪れやすい。一期一会の出会いがある」とこの店のパティシエは言います。
私を含め、多くの人は、飲食店なら、いかなる方法を使ってでも、お客様に店の告知を徹底して、なるべく多くのお客様に店を知っていただき来てもらいたい。店がお客様を選ぶなんて論外!というイメージだと思いますが、時代が変わったのです。そして、経営の視点では、看板がない店は通りがかりの客を期待できないものの、会員予約制なら客数が読めるので営業計画が立てやすく食品ロスも最小限にできます。例えば、レストランの理想の商売は、1日何組限定で、予約は半年先まで埋まっていて、お店が決める料理を提供するので、仕入れもやりやすく、食材の無駄もないという形です。そんなイメージですね。
また、他人が体験した情報がSNSにあふれる中、そんな話題の店に行くのではなく、「自分だけしか味わえないという、プレミアム感のある体験が求められるようになった」と言ったところでしょう。私も、営業マン時代は、担当エリアの中で、隠れ家的な店を探すのが大好きでしたが、いまは、さらに「見つけにくい」店が増えているようです。
どうですか・・・商売の形は、どんどん変わっていくようですね。ついていけるかな?