カメを愛でる

今日は、朝から庭にカメの家を作っていました。3メートル×2メートルのそこそこ大きなスペースです。本格的にセメントを流し込んで、池を作りたいのですが、私にはその技術がないので、保育園屋上のカメのおうちで使ってた、いけす4つにブロック、レンガをそのまま転用します。新たに購入したはネットくらいで、リユースがうまくいきました。

 

こうして、屋上のカメたちは、我が家にお引越しです。実は、すでに庭の花壇2つをカメ池にしたので、そこに、ここ2~3年で生まれた、クサガメやニホンイシガメが生活しています。

 

しかし、屋上のカメ池のカメたちは、体長20センチを軽く超えるビッグサイズです。このカメたちが住めるおうちが、ようやく完成しました。夕方には、甲羅がこげ茶色の美しいクサガメのメスの他、10匹のカメたちを投入しました。カメは、のっそりと歩くイメージがありますが、脱走の名人です。新しいおうちで、脱走する可能性がある場所をチェックし、ブロックやレンガを置いていきます。

 

少し昔の話を振り返ります。屋上の池は、開園して1年後に完成しました。最初は、魚が中心で、まだカメは住んでいませんでした。職員が家で飼っていたクサガメを池に放ち「カメックス」と名前を付けて、子どもたちはエサやりを楽しんでいました。しかし、このカメックスは、よく脱走しました。たいがい、現在のブルーベリーファームのある草むらの中に潜んでいるのですが、カメックスが通れるスペースが物理的にないのに、どうして脱走できるのか不思議でした。金網を忍者のようによじ登って逃げたのでは?と謎のまま、最後は脱走したまま行方不明になってしまいました。

 

それから、「池や川でカメを捕まえよう!」と思った園長のカメ捕獲作戦が始まったのは、5年前くらいですね。土曜日に、小学生を連れて捕獲もしました。「カニかご」という、海でカニを収穫する四角い網を使います。その中に、臭いのきついエサを入れて、網の中にカメが入る仕掛けです。

 

こうして、ミドリガメのおうち、クサガメのおうちが屋上に完成します。一番大きい池には、クサガメのビッグサイズを投入します。次は、カメを産卵させて赤ちゃん誕生を見たくなりました。産卵場所の陸地をカメ池の中につくると、そこに卵を産んだのです。カメが産んだ卵は、大切に取り出して、発泡スチロールの容器で保管します。2か月後には感動の赤ちゃんガメの誕生です。子ガメの里親に二人の男の子がなっています。

 

ざっと、屋上のカメの歴史を振り返ってみました。よく、ネコ屋敷と呼ばれる家がありますね。何十匹もネコが住んでいるような・・・我が家は、ネコ屋敷ならぬ「カメ屋敷」になっています。道を歩く子どもたちが、カメを愛でてくれればうれしいですね。