今日は、真夏日に逆戻りで、運動会の練習は、首に蓄冷材を入れた手拭いを巻くだけでなく、帽子の中にクラッシュ氷を入れて、頭を氷で冷やしながら行いました。長い時間は危険なので、30メートル走と紅白対抗リレーだけにします。それでも、30メートル走は一回では物足りないようで、「もう一回走りたい!」の声が大きくなり、2回目も頑張りました。今は、勝つことよりも負けることの方が、成長につながると思っています。子どもたちは、勝ち負けがつく競技が大好きです。でも、勝つことよりも最後まであきらめないことを毎日伝える日々です。
さて、スーパーマーケットには、ブドウやナシなどの秋の味覚が並んできました。そんな、実りの秋を迎えた農業の現場は、高齢の農家が、後継者のめどもなく働いていることが多いのが実態です。そんなところを地域の協力隊員が支えているようです。埼玉県の2つの例を紹介します。
横瀬町のブドウ農園は、収穫期を迎えた今は、ジュースなどの加工用も含めて巨砲3000房を出荷するそうです。そこで働く協力隊員の若者は、カフェの店長の経験があり、店ではブドウを使ったタルトなどを出していたそうです。以前は「ブドウは高い」と感じていたそうですが、今は「安すぎるかも」と思うそうです。ブドウ農園にかかわったからですね。
横瀬町は、2021年、協力隊員らを中心とした地域商社「ENgawa(えんがわ)」を設立し、農産物の商品化などに取り組んできました。87歳の農園主のブドウ園を昨年から借り受けた協力隊の一人は、収穫したブドウを「まごぶどう」と名付けました。孫世代にあたる自分たちが作ったという思いを込めたそうです。
神川町はナシの産地として知られていますが、ここも協力隊によって支えられているようです。春先の病害虫対策、夏から秋の収穫、冬の枝の刈り込みなど、一年中手がかかる仕事をフォローします。神川町では、協力隊出身でナシ農家として独立する人は、すでに3人もいるそうです。
こうして、後継者がいない農園を協力隊を経験した若者が引き継いでいくというシナリオが、少しずつですが、広がっているようです。忙しくて、収入も多くないけど、自然の中で働くことに、やりがいも生きがいも感じる気持ちは、私には十分理解できますね。