酒造りを可視化

今日から、運動会の練習を本格的に始まりました。勝とうが負けようが、最後まであきらめないで頑張ることを子どもたちに植えつける練習でもあります。今日も涙ありです。リレーのアンカーは、年長男子です。途中で「追いつけない」と思った6歳男の子が泣き始めました。泣けばますます減速し、差が開いていきました。泣きたくて悔しい気持ちは、よくわかりますが、泣いてしまえばチームに迷惑が掛かり負けます。男の子は、明日からは変わってくれることでしょう。

 

昨日からのニュースで、奄美大島のマングースの根絶宣言がありました。まるで、勝利宣言したかのような拍手喝采シーンのように映りました。ハンターたちの努力は、大いに認めるところですが、もともと、ハブ対策として1979年に30匹持ち込んだのは行政です。アマミノクロウサギなどの希少な在来種を守ったことと同時に、最初に持ち込んだことを反省するコメントがあれば、勝手に持ち込まれて絶滅したマングースも浮かばれることでしょう。ミドリガメやアメリカザリガニ、ウシガエルなどは、保育園の子どもたちにとっては、愛すべき生き物です。外来種が悪いのではなく、外来種を持ち込んだ人間に問題があったのです。

 

さて、今日は、日本酒の話です。名古屋の国税局が「もろみエール」というツールを開発しました。これは、日本酒の発酵度を自動計算し、グラフで可視化し、今まで杜氏の経験則や感覚が主流だった日本酒の酒作りをデジタルの力で支援し、品質の保持や日本酒文化の維持につなげる狙いです。

 

加水量などなどのデータを入力すれば、発酵度が自動計算され、グラフで示されます。搾りの最適なタイミングが可視化され、勘や経験だけに頼らず酒を造ることができるのです。少なくとも東海地方の40の酒蔵に提供され、全国にも広がっているようです。

 

もちろん、酒蔵で使う酒米も水も麹菌などの微生物が違うので、どの酒蔵でも同じ味の酒ができるわけではありません。後継者問題を解決し、安定して良い酒を造ることができれば、日本酒人気の復活にもつながるかもしれません。

 

でも、日本酒好きにとっては、やっぱり、杜氏の腕で最高に仕上がった酒を飲みたいというのが本音かもしれませんね。わたしも、「このお酒は『もろみエール』で造った高品質のお酒です」と言われても、あまりわくわくはしません。

 

化学の力は、否定しませんが、「もろみエール」は、日本酒がもっと海外の人に飲まれるようになって、現在の倍くらいの生産量になるとしたら、有効に活用したいですね。さぁ~あなたなら、どう思いますか。