自由研究の失敗

明日から2学期が始まる小中学校も多いと思います。私たち大人は、子どもに「失敗を恐れるな!」「失敗は成功の母」「偉人と呼ばれる人は、何度も失敗を重ねて、ようやく大発明をしたんだよ」なんて、よく言いますね。

 

でも、子どもたちの夏休みの宿題の「自由研究」では、「残念ながら失敗しました」という作品は、私は一度も見たことがありません。PTAで活動していた頃には、小学生の作品に触れる機会が多かったですが、失敗という結論になった作品を宿題として提出する感覚は、子どもにも親にもないですね。(笑)

 

でも、「カブトムシ」を捕獲しようと、近くの公園に果物を置いて、トラップを仕掛けました。翌日朝に見に行ってみると・・・一度もカブトムシに出会ったことがありません。どうしてだったのか・・・みたいな自由研究だってありですよね。では、なぜ、捕まえられなかったのか?をレポートすればいいのです。カブトムシは、夜行性なので、日があけてから見に行っても見つかるわけがありません。また、果物にも問題があったかもしれません。

 

セミが羽化するシーンを観察しようと、セミがみーんみーん♪と泣く公園にいったものの、見つけたのはセミの抜け殻ばかりで、抜け殻コレクションになってしまった。土の中から幼虫が出てきて、木に登り、白い羽の羽化を見たかったのに・・・失敗。これも、セミは夜の8時以降から夜明け前までに羽化するので、日中は見られるはずがありません。天敵となる鳥などから身を守るためです。

 

アサガオやひまわりを育てたけど、枯れてしまい・・・失敗。これは、水をあげるのを忘れたからか、水のやりすぎが原因かもしれません。

 

子どもなりに、「果物の甘さにつられて、カブトムシがかってくるのでは?」「セミが鳴いている音につられて、土の中から幼虫が這い上がって来るのでは?」という仮説を立てたけど・・・うまくいかなかった。⇒うまくいかなかった理由は?⇒次は、こうしてみよう。という流れになれば、素晴らしい「自由研究の失敗」発表だと思うのです。

 

どうですか・・・あなたの子どもが小学生なら、来年の自由研究に失敗を堂々と発表するのも、素敵ですね。