LRT 宇都宮に活気

今日は朝から雨が降り、気温も高くならなかったので、久しぶりにプールなしの屋上遊びをしました。小学生が7人登園したので、小5から0歳児までの11学年での遊びとなったのです。異年齢遊び&学び合いが、凄まじかったです。小学生レベルの遊びを体験できた保育園園児たちです。

 

さて、LRTという言葉をご存じですか。「ライト・レール・トランジット」の略で、低床車両で、段差の少ない駅で乗り降りしやすい路面電車です。見た目は、ヨーロッパの街並みを走るような、オシャレでかっこいい電車です。日本では、富山市が2006年に導入したのが最初です。そして、1年前に宇都宮市で開業しました。今後、沖縄の那覇市や和歌山市が導入予定だそうです。今日は、開業1年を迎えた、宇都宮のLRTの話です。

 

「宇都宮芳賀ライトレール線」は、JR宇都宮東口から芳賀町の工業団地迄の14.6キロを最短42分で結びます。宇都宮市などが車に依存しないコンパクトな街づくりを目指して整備しました。総事業費は約684億円で、国が半分を補助しています。栃木県や隣の群馬県は、マイカー保有率が高い県でもあります。車がないと生活に支障をきたすというわけです。しかし、脱車を打ち出し、開業312日目に、予測よりも2か月も早く累計400万人を突破したそうです。平日は、1日1万5000人以上が利用しています。

 

沿線の工場団地の通勤需要があるものの、宇都宮市に移住する動きが起きているそうです。2021年に新設された沿線の小学校では、この3年で児童数が170人増えて860人になったそうです。この人数なら、れっきとしたマンモス校です。宇都宮市の人口もLRT整備が本格化する前と比較すると約8%増えたそうです。

 

この成功例を参考にしようと、自治体関係者などの視察ツアーは、7月末までで、413件行われたそうです。人口減で地方都市の公共交通が元気がない中で、脱車依存のコンパクトシティを目指す取り組みが注目を集めています。

 

少子高齢化は、過疎地といわれる地域や自治体では大きな社会問題ですが、宇都宮市のように新幹線の駅もある、地方都市にとっても人口減の問題は避けられません。宇都宮の例が、すべての地方都市に当てはまるわけではありませんが、LRTは持続可能な街づくりの手段の一つになりますね。