農ガール

今日の屋上プールも、プールボランティアの保護者の差し入れで、スイカ割りを楽しみました。子どもたちが大好きなスイカですが、実は、スイカが苦手な園児が5人ほどいます。スイカ割りを楽しむものの、スイカには一切手を付けません。その中に、年長園児で一番口がたつ男の子がいます。「○○君・・・どうしてスイカが食べられないか理由を言って」に、「あまり好きじゃないから・・・」とボソッと答えます。「もっと、くわしく、○○だから嫌いなんだと答えて。○○君なら、ちゃんと説明できるでしょ」と意地悪な質問をすると、返答に困る男の子です。理屈抜きで食べられないということですね。

 

さて、最近はテレビなどで、就農する若者を取り上げることが多いですね。若者とは限らず、「畑違いのサラリーマンだった人が・・・どうして就農の道を!?」みたいな感じです。そして、「農ガール」といわれるような、女性の就農者の話題も増えてきました。

 

実は、2021年の農林水産省の統計では、農業を普段の仕事とする「基幹的農業従事者」のうち、女性は39.3%で約4割を占めるそうです。もっと男性の比率が高いのかと思っていたので意外です。しかし、ここからが問題です。農林漁業にかかわる人が家事と育児にかける1日の平均時間は、男性の25分に対して、女性は2時間26分だそうです。畑仕事をした後の食事作りや子育ては、すべて女性の仕事のようです。私が、子どもの頃、「農家の嫁になる人はそうそういないよ」なんて言われていましたが、昭和も令和の今も、女性を取り巻く環境は、そんなに変わっていないのかもしれませんね。

 

そんな中で、「農ガール」と言われるような、女性の就農者が増えているようです。佐賀県で、イチゴの栽培で就農した女性は、3人でチームを組み、子育てをしながらできる範囲で仕事をしています。彼女たちは、自分の得意分野で勝負します。インスタグラムでは、イチゴ栽培の楽しさを伝えることを重視し、イチゴを使ったスイーツ作りの様子などを投稿しているそうです。

 

農業のイメージは、野菜などの収穫物をモノとして販売する。直接販路があればまだいいですが、農協に安い値段で卸すとったイメージがあります。しかし、彼女たちは、イチゴというモノだけでなく、スイーツレシピなどコトまで広げることができています。ここら辺の感性は女性ならではのものかもしれません。親族の支えがあってこそ、家事や子育てをしながら続けられていますが、就農スタイルも変化しているようです。

 

現実は、コロナの影響で落ち込んでいた雇用が回復してきたので、新規就農数は、2022年から減少しているそうです。就農年齢としては若いと言われる、40代の減少比率が高いそうです。ここは、「農ガール」といった新たな新規就農者に、今までにない農業を期待したいですね。