今日の朝のインタビューでは、子どもたちの「お盆休みで楽しかったことは?」です。年少園児までインタビューができました。ホワイトきゃんばすでは、こうしてインタビュー形式で、子どもたちが一人で発言する機会が多いので、インタビューにも慣れたものです。おじいちゃんおばあちゃんの家で過ごした・・・海やプールに行った・・・イベントに参加・・・誕生日だったのでたくさんプレゼントをもらった話など、しっかりと話ができました。
さて、この夏もクマに関する報道がたくさんありました。「畑で作業中の男性がクマに襲われ、大けがをしました」といった感じです。環境省によると、昨年度の被害者は過去最多の219人(死者6人)。今年も昨年度を上回る勢いで増えています。
専門家の話では、クマ被害の件数だけでなく、事故が起きている「場所」が問題だそうです。クマが本来暮らす山林での人身事故の件数は、今も昔も変化はないものの、「人間の生活圏での事故」が増えて、全体の件数を押し上げているとのことです。つまり、「クマはクマらしく暮らしているだけ。人間の暮らしの変化にクマが柔軟に対応してきただけ」のようです。過疎化・高齢化が進み、廃村や廃集落が増えることで、人がいなくなる地域まで、クマの生息地が広がっただけなのです。
森の伐採などの手入れが行き届かなくなれば、クマが、家のすぐ裏でお昼寝できてしまうような状況になるのです。人の目に付くことは避けたいクマにとって、手入れが届いていないヤブなどは、格好の通り道なのです。
よく、動物愛護を主張する人たちは、「人間とクマとの共生」をしっかりとやっていこうと言いますが、朝起きたら、庭にクマが居れば、共生などできるわけがありません。本当の対策は「人とクマの棲み分け」だと言います。人の生活圏での人身事故を防ぐためには、クマに人の生活圏に来ないでもらう対策が大事だと言います。
現在、クマは駆除されます。山へ帰すことは現実的には難しいようです。クマに対する人間の意見は、真っ二つに分かれます。「かわいそう」「殺すな」「山に返してやれ」という意見と、「何言ってるんだ、毎日クマが出る地域に住んでみろ!」「お前の家にクマを送り付けてやる」といった感じです。
高齢化が進む中で、「過疎地においての第一次産業の後継者をどう維持するか」など、行政、自治体レベルの戦略が必要ですね。もう、住民の創意工夫では、どうしようもないですね。まったく熊った問題です。(失礼!)