お盆休み明けの保育園がスタートしました。と言っても、今日は土曜日ですので、お盆休みでの楽しい出来事は、月曜日にたくさん聞くことにします。台風一過で気温が上昇したので、プール遊びにはもってこいです。水しぶきが止まらない時間になりました。
さて、今日も「時間の使い方」のつづきです。世界的ベストセラーになった「DIE WITH ZERO」(ゼロで死ぬ)には、「人生が豊かになりすぎる究極のルール」というサブタイトルがついています。本の中でこんな文章があります。『人生でしなければならない一番大事な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」
人間の記憶というのは、忘却のためにあるようなもので、1か月後には約79%を忘れると言われています。私なら、もっと忘れています。(笑)しかし、ずっと思い出に残っている出来事は、まさに「これまで生きてきた時間の選抜チーム」と言えます。
私たちの思い出は、気がつけば「あの出来事が、思い出として残っている」という内容です。ところが、私たちは、限られた時間の中で、思い出をたくさん作っていくには、意識して計画を練り、行動することが大事なのです。
ヒットメーカーの秋元康さんは「記憶に残る幕の内弁当はない」と言っています。あれやこれやと盛り込みすぎると、人の記憶に残りにくくなるという意味です。私は、若い頃からたくさん旅をしていますが、すべてが思い出として残っているわけではなりません。
流氷の上をいい気になって走っていたら、流氷のつなぎ目から海に落ちそうになった
西表島を8時間かけて縦断途中に、ハブに遭遇し踏みそうになった
北の国からのロケ地で、五郎さん・純・蛍に会って、蛍を抱き上げた
なんていう思い出は、死ぬまで忘れることはないでしょう。この3つの経験は、社会人になる前のはるか昔の経験です。やはり、思い出として残ることは「やりかたったこと」から生まれるようです。
ある終末医療に関わる医師がこんな話をしています。「人生の最期を迎えた人が、自分の人生を振り返った時に後悔することのひとつが『やりたいことをやっておけばよかった』ということだそうです。ちなみに、「仕事をもっとしておけばよかった」と後悔する人はほとんどいないとのこと。
ここまで書いてきましたが、人間は「本当にやりたいこと」を簡単には、見つけられないものですね。でも、モノやお金ではなく、「思い出」が、人生の最期に、「幸せな時間だった」と言えることにつながることは、間違いなさそうですね。