昨日は、千葉県の佐原(さわら)をブラブラしていました。歩くのは、しんどいと思いレンタサイクルを借りたのですが、運動量は変わらず大汗です。上着が水をかぶったようにびっしょりです。保育園の子どもたちと同じで、着替えのシャツを持参しました。佐原は、埼玉県の川越のように、小江戸と呼ばれ、水郷沿いに、昔の街並みが残っている味わい深い場所です。目的は、「伊能忠孝(いのう ただたか)」です。
皆さんもご存じのように、わが国最初の実測日本地図を作りあげた人物です。彼は、17歳の時に伊能家の婿養子になります。伊能家は酒造業などを営む地元の名士です。忠孝は、商才を発揮し財をさらに増やすと、49歳で隠居し、江戸に住み天文学者、高橋至時(よしとき)に入門します。そして、55歳になって、東北、北海道南部の測量の旅に出ます。その後、測量の実績が認められ、59歳の時に正式に幕府に登用されました。そして、71歳まで測量の旅を続けるのです。平成22年には、伊能忠敬関係資料は、国宝に指定されました。資料館には、伊能の地図と、現在の日本地図が、ほとんど変わらないことがわかります。何より驚くのは、55歳で測量の旅に出かけたことです。現代人の年齢なら70歳くらいですかね。新しいことにチャレンジするのに、年齢は関係ないことを証明した一人です。そう、ケンタッキー・フライド・チキンのカーネルサンダースも65歳からですね。
前置きが長くなりましたが、今日は、「時間を自分のものにする」を考えます。何かに集中して取り組みことを「シングルタスク」と呼ぶことにします。反対に、複数の作業を同時にこなすことを「マルチタスク」と呼びます。スマホを見ながら食事をすると、なんだか、食事の味わいもなくなりますね。人間の脳は、もともとマルチタスクをするようにはできていないそうです。つまり、時間を自分のものにするには、マルチタスクをやめてシングルタスクを心がけるのがベストです。ただし、シングルタスクには弱点があります。それは「飽きる」ことです。人間の集中力には限界がありますので、時々は、気分転換が必要です。
もう一つは、「ムダだと思える時間」を「ムダじゃない時間」に変換するのです。病院に行って待ち時間が長いと想定されるときは、ノートパソコンを持ち込み仕事をする⇒仕事に疲れたら本を読めるように準備⇒スマホで動画を見られるようにイヤホンも用意。といった感じです。私がサラリーマン時代は、通勤電車は「電車オフィス」にしていました。座れたらノートパソコンを開き、最低でもつり革ポジションを確保し書類に目を通していました。携帯で、パソコンへの仕事メールをチェックできるようにして、すぐに返信ができるようにもしていました。
私の経験上、仕事でグチをよく言う人は、時間を自分のものにしていません。相手ベースの時間を過ごしていることが多いので、「相手のせいで忙しい」「相手のせいでうまくいかない」といつも誰かのせいにしています。私が先輩に教えてもらった、アポイントメントの取り方です。「アポイントを取る時は、相手にいつがいいですか?とは絶対に言ってはいけない。必ず、『明日の午後はいかがですか?』と、自分が動ける時間を相手に提案しろ!」でした。これは、時間を自分のものにするやり方の1つです。相手の伺いを聞いたら、「この日は、○○をする予定だったのに!」とグチを言ってしまいますね。
どうですか・・・あなたが考える「時間を自分のものにする」を実践してみてください。