スイカ割りでは、今までプラスチックのバットを使用していたのですが、子どもたちの力ではなかなか割れません。そこで小さい園児には、木のバットを使いました。すると、最初の2歳児女子が、いきなり割ってしまいました。なかなか難しいですね。でも、スイカを食べる子どもたちの顔は、幸せに満ちています。
さて、関西在住のある家族の話です。小学生2人を子育て中の50代の夫に、突如、東京転勤辞令が出ました。これには、家族の帯同が前提でした。地元の小学校講師をしていた
40代の妻は、なぜ、夫の会社辞令のために今の仕事を辞めないといけないのか、子どもたちも転校を余儀なくされることに納得せずに、「私は仕事を辞めたくないから東京へは行かない」と大喧嘩に・・・すると、「じゃあ、しょうがないから単身赴任する」と言い出す夫に、「会社の辞令を拒否するという考えがない。昭和脳に洗脳されている」と妻の戦いが始まります。
「辞令を断ると会社に居づらいようなら辞めればいい。私がフルタイムで働いて家計を支える」と夫を説得したのです。夫は、家族のために転勤を断ります。しかし、その後管理職から降格し、給与も大幅減額されたのです。
私も、「昭和脳」にどっぷり浸っていたので、会社辞令を断ることなど考えられませんでした。しかし、今年4月のエン・ジャパンの調査では、転職辞令を受けた場合、「承諾」は8%にとどまり、「条件付きで承諾」が42%、「条件に関係なく拒否する」が21%だったそうです。実際に転勤辞令がきっかけで退職に至った人が3割もいるそうです。
もう、終身雇用で会社に守られる時代ではなくなったこともあり、個人のライフプランやキャリアを度外視してまでも、会社に安定を求める働き方は、成立しづらくなっているのです。逆に、内示を断れば降格・減給させるという会社も、今の時代にはふさわしくないのです。
う~ん・・・冷静に考えると、働く個人が尊重される世の中が、いいに決まっています。これからは、会社も個人も選択肢を増やしていくようにする必要がありますね。例えば、異動の辞令を出すときに、会社は、異動によってどんなキャリア形成の道が開けるのかを、異動しない場合と比較して丁寧に説明し、あくまでも選択肢は働き手本人にあることを伝えなければいけませんね。
私の営業職時代は、店舗のリーダーやスタッフの人事異動を決めた時は、辞令というよりも、ほぼ命令に近い感覚で行ってきました。今の時代では、全面的にNGですね。
会社が強く、個人が弱い立場だった「昭和」から、個人と会社の双方が対等に関与し合う「令和」の姿が、当たり前なってきたのかもしれません。私も、頭を切り替えないといけませんね。