個別最適化の宿題

8月25日に、保育園ホワイトきゃんばすが入るショッピングセンターのフードコートで、地域の商工会が主催する「夏休み おわりの 小さな 夏まつり」が行われます。何と、そのトップバッターに、保育園ホワイトきゃんばすの園児が登場します。うた「にじ」とダンス「やってみよう」で、のっけから盛り上がる演出です。

 

朝の会で、練習をしています。本番ステージにはピアノがないので、カラオケバージョンのCDで「にじ」を歌います。実は、この歌は、2歳児がとても上手なので期待してください。ダンス「やってみよう」は、今すぐにでも本番で大丈夫です。今は衣装をどうするかを決めているところです。

 

さて、今日は宿題の話です。将棋の藤井聡太さんの有名な話があります。彼が中学生の時に、「授業をきちんと聞いているのに、なぜ宿題をやる必要があるのですか?」と発言したそうです。その後、担任が宿題の意義を説明して、納得した後は取り組んだそうですが、将棋の世界ですでに自律した考えを持っていた藤井聡太さんらしい発言です。本音は、宿題をやっている時間ももったいない。少しでも将棋の時間を作りたと考えていたかもしれません。

 

そもそも、宿題は何のために行うのでしょうか。答えは、1つではありませんね。家庭学習の習慣付けもあるでしょう。予習的な宿題は、次の授業につながる大切な学びです。逆に復習的な宿題は、習熟度が大きくアップします。自分の得手不得手が分かるようにもなるし、勉強をやり遂げる習慣がつきます。とにかく「自分で考える」ことにつながりますね。日本以外の国では、夏休みに日本のようにたくさんの宿題が出る国はありません。日本は、宿題大国とも言えるのです。でも、宿題の意義を考えれば、決して無駄なことではありませんね。

 

しかし、これからは、「みんな一斉に、同じ量の宿題」を出すことは、いかがなものか?と思います。個別最適化の宿題を考えると、同じ量の宿題を課すことが必ずしも平等とは限りませんね。

 

小学生の夏休みの宿題は、減る傾向にあるだけでなく、選択することも多くなってきました。「あなたがやりたい課題を選択しなさい」という流れです。私が、子どもの頃は、宿題は問答無用でやらねばならないもの。宿題をする意義など、これっぽっちも考えたことはありませんでした。でも、これからは、課題を出す側の大人が、個別に宿題の量も質も考えないといけないのでしょう。

 

こうなると、先生は大変ですね。「じゃぁ~宿題の強制をやめてしまおう!」とすれば、まったくやらないで、学習への理解が進まなくなってしまいます。個別最適化という言葉は、とても大切な考えですが、とても難しいのです。