昨日、屋上ファームで収穫した小玉スイカをキンキンに冷やして、スイカ割りを楽しんだ後に、みんなで食べました。スイカの実が大きくなり始めた頃に、カラスに食べられたものの、10個収穫しました。味の方は、文句なしで「甘くておいし~い」です。子どもたちは、笑顔でバクバク食べています。こんな感じで、保育園のプールは、遊びがたくさんあって、「水泳指導」 のようなガチガチのプログラムはありません。しかし、小学校の水泳となると、「遊び」中心というわけにはいきませんね。
全国の小学校で、プールの老朽化が進み、対応に苦慮しています。そもそも、小学校の水泳は、学習指導要領で必修となっていますので、「うちは水泳やりません」というわけにはいきません。必修になった経緯は、1955年に四国の高松と宇野を結ぶ宇高連絡船同士が衝突し、修学旅行中の小中学生ら168人が犠牲になった沈没事故をきっかけに、水難事故で命を落とさないよう、学校での水泳指導を求める声が高まったためです。
1960~70年代には、学校プールの整備が進み、現在は、この時期に造られたプールの老朽化が顕著になっているのです。2018年時点で、設置後30年以上経過したプールがある小学校は、約4割もあるそうです。
設備の老朽化だけでなく、各地で相次いでいるのが、プールの注水を巡るミスです。福島県では、6月に小中学校それぞれで3日間にわたって水を流し続けたと発表。昨年5月には、川崎市で6日間にわたって水を注ぎ続け、市が水道代など190万円の半額を教員と校長に請求しました。同情するわけではありませんが、学校のプールは、夏場だけでルーティンワークでもありません。人がやることですからミスもあるでしょう。
そして、一番の問題は、教員が、水泳授業の安全面への不安を訴えてることです。すべての先生が水泳が得意なわけではありませんね。「水泳指導」は、ハードルが高いのです。そして、「子どもたちが不規則で動く自由時間は、目が行き届きにくく、危険を感じる」といった声が上がります。
こんなこともあって、近年は、自校以外で水泳授業を行う動きが広がっています。東京都葛飾区では、22年度からスイミングクラブなどの外部施設で水泳授業を始めました。今年度は、区立小学校全49校中、26校が外部施設を利用しているそうです。室内のプールを利用するので、夏場に限らず、年間を通じての水泳指導が可能になります。クラブのインストラクターは、指導のプロですね。
また、葛飾区の教育委員会では、こんな試算が出されました。学校のプールで水泳授業を行う場合、1校あたりの建設費や維持費、改修費は80年間で約6億1600万円かかるものの、外部委託で行う場合は約4億600万に円にとどまるといいます。
どうですか・・・そろそろ、国が小中学校の水泳指導のありかたをきちんと示す必要がありますね。子どもたちは、安全に、楽しく、かつ水泳が上手になりたいと思っているのです。