新たなお米需要

今日は、1週間ぶりのプール遊びです。ボランティアの保護者が3人も来ていただきました。子どもたちは、「○○くんのママだ!」「○○くんのパパだ!」と大騒ぎです。そして、サマーキャンプに行く年長園児は、ライフジャケットを着て水に浮く練習をしました。初めてライフジャケットを着る園児もいますので、今日は、「浮く」感覚を身につけます。

 

さて、今日は「パックごはん」の話です。パックごはんの歴史は浅く、1980年代後半に、当時の新潟県食品研究所で研究が始まったのが、最初だと言われています。そして、誰もが知る「サトウのごはん」が、サトウ食品から初めて商品化されました。1995年の阪神・淡路大震災以降、非常食品として急速に広まっていきました。

 

私も、最初は非常食品としての認識でした。でも今は違います。共働き世帯や一人暮らしの増加に伴って、料理に割く時間が減り、食事を手軽に済ませたい人が増えているようで、毎日の食卓に欠かせない存在になっているようです。俳優の吉沢亮さんが出演するアイリスオーヤマのテレビCMで「炊飯器売れなくなっても知りませんよ」と言っていますが、外国人など、炊飯器が家にない人にとっても、パックごはんは便利ですね。

 

農林水産省によると、国内の主食用米の収穫量は、2008年の865万トンから2023年には661万トンと、約3/4に減少しています。パンやパスタなど食の多様化が進んだことが主な要因ですが、今後も人口減少が続くなか、ますます国内需要は縮小していくことが予測されます。しかし、パックごはんは、同じ期間で9万トンから20万トンと2倍以上に増えています。

 

サトウ食品やアイリスオーヤマといった大手メーカーは、今年新たな製造ラインを稼働させているそうです。「パックごはん」の認識は、すぐに食べられる便利なごはんというイメージから、「おいしさ」を追求する競争が始まっているようです。最近では、北海道の「ゆめぴりか」、山形県の「つや姫」といった高価格帯のブランド米を使ったパックごはんや、減農薬・無農薬米を使ったものなど、付加価値を高めた商品作りになっています。

 

私は、パックごはんを買う習慣がないので、今までは、スルーしていましたが、今日は、じっくりと、パックごはんコーナーを見てみます。