今日は、気温も上がらず、ずっと曇りの天気予報だったので、早々に「プールお休み」を告知しました。朝は予報通りでしたが、子どもたちが屋上に行く時間には、うっすらと晴れ間が出ていました。朝の6時45分からプールに水を入れますので、急きょプールに変更とはいきません。プールボランティアを予定していたパパ2人も、子どもたちと屋上遊びをしていただきました。かけっこをしたり、ぐるぐる回されたり、子どもたちは、いつもと違う屋上遊びに大興奮です。
さて、最近は、様々な歴史番組が放映されています。私は大好きですので、よく見ています。例えば、NHKBSの「英雄たちの選択」では、史実ではなく、「もしあなたが、○○だったら、どんな選択をしますか?」という問いに、歴史に精通するゲスト陣が、自分の見解を述べながら選択する流れになっています。
皆さんが、中学高校時代の歴史の授業は、どんな授業でしたか。私の場合は、年号や出来事を暗記するイメージが残っていますね。テストでも、鎌倉幕府は、何年に開設されたか?のような、年号を答える問題もありました。
現在放映されている歴史番組の多くは、「○○年に△△が起きた」という紹介の域を超えて、「過去の歴史から、今現在、そして、これからの私たちの進むべき道を学ぶ」という、歴史的な出来事を様々な角度から考察する内容になっています。だから、面白いのです。
2022年度から、高校の必履修科目となったのが、「歴史総合」です。近現代の日本史と世界史を融合し、日本だけでなく世界との相互的な視野を学ぶ内容です。来年、2025年1月の大学入学共通テストで出題が始まります。
当然、高校現場の授業が、知識詰め込みからの脱却が求められます。ある高校の授業です。テーマは「穀物法廃止論争を考える」です。1830年代以降に英国で起きた、穀物の輸入を制限する法律「穀物法」を巡る存続派と廃止派の論争について、生徒たちが班に分かれて話し合います。「年号を覚えるのではなく、なぜ起きたのかを考えて」と教師は強調します。授業では、当時の風刺画や小麦の価格の変動グラフ、廃止派の決議文などの資料が用意され、生徒は教科書も参考にしながら意見を出し合います。
「この頃、東アジアでは何が起きていた?」と教師は、さらに問いかけます。生徒たちは、英国が自由貿易を推進していく中で、中国・清とのアヘン戦争(1840年~42年)が起きた経緯を確認。こうして、歴史的な背景や意義について繰り返し議論が進みます。
生徒の一人は、「歴史の勉強は暗記ばかりと思っていたけど、歴史が動く背景を知ると面白い。他の人と議論することで考えが深まる」と言います。こうして、歴史総合の授業は、教師の一方的な知識を教える授業ではなく、グループワークや教科書にない史料などを使い、知識の活用を促します。
どうですか・・・歴史の授業が楽しくなっていると思いませんか。私たち大人は、子どもたちに「歴史の勉強は、これから起きる未来において、どのような選択をすれば、解決することにつながるのか・・・を学ぶ大事な勉強なんだよ。だから、歴史上の人物に自分がなったつもりで考えてみようよ・・・」と、伝えることが大切ですね。