進化する イチゴ

連休明けの保育園・・・雨が降ったりやんだり、気温も低いのでプールはなしにして、屋上フリータイムです。ファームの野菜が、たくさん収穫できました。子どもたちは、インゲン豆をたらい一杯分収穫して、どや顔です。大中小のトマトに、ゴーヤ・キュウリ・白なす・ピーマン・オクラと、ちょっとした八百屋さんができるくらいです。しかし、カラスにきれいに食べられていたスイカ2つを発見。子どもたちの嘆き声が響きます。 

 

さて、今日は「イチゴ」の話です。昨日訪れた南阿蘇鉄道の「見晴台駅」では、キリン午後の紅茶のCM撮影が行われ、上白石萌歌さんが、ホームでヘッドホーンで目をつぶって歌っていると、列車に気がつかないで乗り過ごすシーンが有名です。今、熊本県産のイチゴを使った「イチゴティー」を限定販売していて、見晴台駅の自販機は、すべて午後の紅茶イチゴになっています。

 

関東に住んでいる人にとっては、熊本産のイチゴ?というイメージですが、全国の収穫量では、栃木県・福岡県に次いで3位となっています。国連食糧農業機関(FAO)によると、2022年の世界のイチゴの生産量は957万トンで、中国が335万トンで最も多く、日本は16万トンで11位です。えっ!そんなに低いの?と思った方が多いと思います。中国などは、ジャムなど加工に回る量が多く、生食での消費量は、日本が世界一です。日本産のイチゴは、海外でも「甘くて香りがいい」と人気が高まり、23年の輸出実績は、10年前の20倍になっているそうです。香港や台湾では、富裕層向けに高額で販売されています。

 

日本の生産量は、世界11位にもかかわらず、イチゴの品種登録数は310種(6月末現在)で、世界の品種の半分以上になっています。つまり、生食で「おいしいイチゴ」を求めて、品種改良が毎年のように進んでいるとうわけです。埼玉県が誇る「あまりん」は、品評会では堂々の1位ですが、埼玉県のイチゴ生産量は、日本のベスト5にも入りません。つまり、量より質の戦略です。

 

好きな果物ランキング(6月マイボイスの調査)では、イチゴは72.1%の支持を集め、桃や梨を抑えてトップです。日本人の「イチゴ愛」は不動なのです。「イチゴは品種改良しやすく、値崩れせず値段も安定しているので新規参入しやすい。生き残りには、各産地のブランド戦略が試される」と専門家は語ります。

 

暑さに弱いイチゴも、安定栽培される工場のような完全管理での栽培も可能になってきました。そうなると、夏場は海外産の輸入に頼っていたのが、季節を問わず、日本のおいしいイチゴが食べられるようになるかもしれませんね。日本人の「イチゴ愛」をしばらくは、見守っていきましょう。