今日は、雨になってしまいましたが、体操教室の日なので、寺子屋園児は、しっかりと体を動かします。飛び箱の上から、ジャンプをしながら、投げたボールをキャッチするプログラムに挑戦しました。ボールを高く上げると、子どもたちは、ジャンプをするのですが、ジャンプとボールを取るタイミングを合わせるのが、かなり難しかったようです。せっかちな園児は、ボールを上げるのと同時にジャンプするので、タイミングが全く合いません。ちゃんと、ボールを取れた園児は、わずかでした。
さて、今日は、「赤ちゃんが泣きやむ音」の研究を20年も続けている、日本音響研究所の鈴木所長の話です。この研究所は、音にまつわる事件や事故で、音響解析や声紋鑑定を行います。1980年代以降は、音から情報が得られることが広まりました。その後、防音などに精通するゼネコンや住宅メーカー、音響工学を研究する大学、そして科捜研など、音を解析する企業や機関からの依頼が増えます。
食品メーカーからは、おいしそうな「食音感」の共同研究や、テレビ局からは「幽霊が出ると言われるスポットの音を調査してほしい」などの変わった依頼もあるそうです。そんな中で、鈴木さんが20年来研究を続けているのが、「赤ちゃんが泣きやむ音」です。きっかけは、あるバラエティー番組からの依頼で「赤ちゃんが泣きやむCMの現象を調査して欲しい」だったそうです。そして、わかったことは、赤ちゃんにとって聞きやすい周波数があることです。その後、この放送を見た玩具メーカーから連絡があり、赤ちゃんが泣きやむおもちゃの開発につながったそうです。
私たちの日常生活の中に「音」がありますが、音に関して「当たり前」と思っていたことが、世間的にはあまり知られていないことが多いと鈴木さんは言います。「例えば、『人の気配』ってありますよね。これは、『音の反射』だと説明できます。たとえ見えなくても、後ろに人がいると感じる感覚は、科学的にも証明できます」と。
ちなみに、赤ちゃんが泣きやむ音は、「ビニール袋をくしゃくしゃにした時の音」「ドライヤーの音」「テレビの砂嵐の音(今のテレビではできないかな?)「掃除機の音」「換気扇の音」「ママの胎内の音」「食器洗いの音」などだそうです。もちろん、個人差があるでしょうが、お試しあれ。