女性の管理職

今日は、屋上ファームで「じゃがいも掘り」をしました。朝のお片付けタイムでは、いつもは10分かかる仕事が、6分で終わりました。じゃがいも掘りを楽しみたい気持ちがそうさせたようです。もちろん、「いつも、こうやりなさい!」なんて、ヤボなことは言いません。(笑)

 

そして、じゃがいも掘りです。今年は、大豊作です。土の中からゴロゴロとビックなじゃがいもが出てきます。あっという間に、収穫かご3杯がいっぱいになりました。寺子屋園児は、大きなじゃがいもを手にして、ニッコリ。チビちゃんたちは、土で手が汚れるので、ややためらいがちですが、覚悟を決めてがんばりました。じゃがいもは、とれたてよりも数日置いた方がおいしくなるので、来週のお土産です。

 

さて、今日は女性の管理職の話です。ジェンダー指数の低いといわれる日本ですが、多くの企業で、女性の管理職が増えてきました。しかし、女性管理職に話を聞くと、「責任が大きくなり、精神的な負担が大きい」「労働時間が長くなり、家庭との両立が困難」「これまで、会社には女性管理職がおらず、ロールモデルがいない」「経営トップが、女性登用の意義や必要な体制について十分理解していない」などの意見が挙がってきます。

 

何だか、デメリットだらけに見えますが、どうやら、そうでもないようです。ある女性は、足を運んだ社外の勉強会で、ジェンダーの専門家の女性から「自分が管理職になって変えていけばいい」とアドバイスを受け、「目から鱗が落ちた」そうです。

 

彼女は、同時期に課長になった女性の同僚と「このままじゃ、まずいよね」と、育休後に復職しても、しばらくたつと辞めていくケースが多い女性が多いことを問題視します。男性経営陣は「みんな、いろいろ事情があるからね」と楽観的で危機感がありません。そこで、数の力を求めて、慎重に社内根回しをしながら「女性活躍推進プロジェクト」を立ち上げたのです。社外のダイバーシティ勉強会にも顔を出し、様々な企業の参加者から話を聞きます。こうして、制度を作り、社内環境や風土を変えていきます。今では後輩たちに「管理職に就いた方が楽だよ」と伝えているそうです。以前は、自分の目標達成だけしか頭になかったが、今は、視点も目標軸も変わった。「さらに上のポジションを目指してもいいかも」と思うようになったそうです。

 

実は、こんなデータがあります。管理職経験のある女性に自らの経験について聞いたところ、7割近くが「人生経験としてプラスになった。管理職になって初めて見えてきたことがある」と答えたそうです。

 

今から10年以上前なら、「女性の管理職が少ないのは、世の中の流れからすると問題」と判断して、意図的に女性を管理職に登用する企業も多かったと思います。ところが、現在は、男女問わず、実力で管理職になるのが当たり前ですね。女性の比重が高くなったのは、女性の能力がもともと男性に劣るものではなかったからです。

 

家事や子育てなど、当然夫婦が協力するのが当たり前の世の中になってきたとはいえ、出産に伴う女性の負担は大きいです。現実は、女性で管理職に就きたいと思う人は8.6%だそうです。まだまだですね。

 

年下の上司は当たり前の世の中ですが、年下の女性の上司が、今後さらに増えていくことは間違いありません。管理職は、あくまでも、仕事上の役割です。年上だろうが年下であろうが、男でも女でも、自分の組織を活性化させるのが仕事です。謙虚に、自分の能力を最大限に活かしてほしいですね。