今日は、「父の日プレゼント」の制作を行いました。母の日と同じ作品の父の日バージョンです。母の日に比べて、世間的にはトーンダウンしてしまう「父の日」ですが、子どもたちは、ママへのプレゼントと同じ熱量で作っていました。うれしいですね。
さて、いつの間にか、ファーストフードチェーンなどで広まっている「紙ストロー」ですが、SNSでは、「あのぶっといストローの違和感は、並じゃない。おまけに紙製なんで、水分を吸ってすぐヨレヨレになっちまう」といったバッシングがあがっています。それでも、まだ使用しているショップが多いようです。2022年にプラスチック新法(プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律)が施行されてから、2年が経過しました。
プラスチックストローは、ウミガメの鼻から出てきたのが、プラスチックストローだったために、脱プラスチックの悪役ナンバーワンになってしまったのです。ウミガメの映像は、あまりにも痛々しく、「プラスチックストローはけしからん!」という認識が、消費者の中で蔓延してしまったのです。
専門家は、「海洋生物にこんなふうに害を及ぼすプラスチックのほとんどは、不法投棄によって海に流れ出てしまったものです。プラスチックストローを使ったとしても、ゴミとしてきちんと廃棄し処理されるなら、ウミガメの鼻に刺さることはないのです。一方、紙のストローでも不法投棄されれば、分解される前にウミガメが吸い込まない保証はない」と冷静に判断します。確かに、私たちの家庭から出るペットボトルもビニールゴミも、分別してゴミの日にきちんと出しているので、これが海に流出することは、普通に考えればあり得ないことです。
人間は、「何かやらなくては!」と気持ちが先立つと、とにかく「環境にいい」と思えることをマネして行う傾向がありますね。ストローを紙にするのは、分かりやすいストーリーゆえに、加速して広まったのです。紙ストロー問題で言うと、一番いいのは、植物由来の素材を使うバイオマスプラのストローだそうです。焼却処分される場合は、排出するCO²は、紙ストローのわずか33%程度だそうです。実は、プラスチックストローよりも紙ストローの方が、焼却の時に、1.4倍もCO²の排出が多いそうです。あれ!?ですね。
これも有名な話ですが、エコバックもレジ袋に比べると布を張るとう作業に多くのCO²が出るため、100回はつかわないと、CO²の元が取れないそうです。ならば、レジ袋を大拙に使いまわしたほうが、エコというわけです。
太陽光発電が、地球にやさしいという認識が高いですが、太陽光パネルには耐用年数があり、あの大きなパネルをどうやって廃棄するか・・・という問題があるのです。そういう我が家も、そんなことも考えずに、「地球環境のために」という理由で、屋根にはソーラーパネルがあります。
私たちは、紙ストローで踊らされ、エコバックでも踊らされ、「地球環境のために」という「大義名分」に流されているのかもしれませんね。もっと、基本的な生活の中で「ていねいな生活」「ここちよい空間」「自分らしい居場所」を考える時、「これって、地球環境にいいことかな?」と思うことが大切なのかもしれません。当事者意識を持つということは、つきつめれば、こういう事ですね。