1週間前から、台風1号の進路がどうなることや?と気をもんでいた親子遠足ですが、ふたを開けると快晴に恵まれました。朝早くからママたちはお弁当作りを頑張り、先日のわくわく教室で「おにぎり」を作った年長園児たちは、自分でおにぎりを握りました。そして、朝10時「埼玉県立 川の博物館」に全員集合しました。
川の博物館の名物の一つが、日本一の水車です。すべて埼玉県内の「西川材」で作られ、直径は24.2メートルもあります。25メートルプールの長さが直径ですので、とてつもない大きさです。まずは、水車をバックに記念撮影です。
午前中は、「かわせみチーム」と「すいしゃチーム」に分かれて、ガイドを聞きながらの見学です。まずは、「ガリバーウオーク」を楽しみます。川の博物館のもう一つの名物が、「荒川大模型173」です。荒川の源流となる「甲武信岳」から、東京湾までの173キロを1/1000の縮尺で再現した、日本一の大型立体地形模型です。荒川にかかる150あまりの橋や鉄道、ダムなどの施設が再現されています。1/1000といっても、なかなかの距離になるので、屋外に設置されています。
ガリバーウオークは、川の博物館の学芸員の方にガイドしてもらいます。大人である保護者や先生たちは、より知識が膨らみました。子どもたちだって、なかなかのものです。お弁当タイムで、問題を出します。「荒川の長さは、日本で何番目ですか?」これには、5歳男の子が15番目と即答です。「では、荒川で日本一のところがあります。それは何?」これは、じっくり考えた男の子が、「川の幅かな?」と正解です。川幅の定義は、堤防から堤防までの距離です。鴻巣市(こうのすし)と吉見町(よしみまち)の間は、川幅2537メートルあり、日本一の川幅と認定されています。平成19年9月の台風9号では、川幅いっぱいまで増水したそうです。
川の博物館の位置は、ちょうど、「山から街へ」景色が移り変わる場所です。子どもたちは、山側と街側の景色を比較しながら、納得していました。このまま下流へ歩いていくと、保育園ホワイトきゃんばすのある場所にやってきます。上江橋・JR川越線鉄橋・治水橋を確認します。そして、いよいよ東京湾の荒川河口へ。「お台場」「葛西臨海公園」そして、何と言っても「東京ディズニーランド」があるので、子どもたちの目が輝きます。「そうなんだ・・・荒川の終わりにディズニーランドがあるんだ!」と、子どもたちの会話が、荒川からディズニーランドのアトラクションに変わっていきます。(笑)
川の博物館の館内でも学びがたくさんありました。秩父山地から切り出した木材を水の力で下流に押し出すために作られた「鉄砲堰(てっぽうぜき)」が、1/4の縮尺で再現されています。実際に水が流れてすごい迫力です。また、荒川を使って物資の輸送に使われていた「荷船」の解説もありました。子どもたちは、ワークショップで「カタツムリ」を作ります。自分で作った大切な作品がお土産になりました。
こんな感じで、午前の部は大人だけでなく、保育園の子どもたちも小学生も「荒川」に興味を持つことができたようです。ガリバーウオークで、ガイドが荒川源流の山頂から、じょうろで水を流し(雨を降らせる)、それが川になって流れていく演出で「つかみはOK!」になったようです。(笑)
つづきは、あした。