宿題って必要? ①

今日は雨になってしまったので、教室内でプチ体操教室です。サッカーのドリブル・マット運動・とび箱・鉄棒など、しっかりと体を動かしました。雨の日は屋上遊びができないので、お昼寝タイムに熟睡できるように、運動のプログラムが多くなります。

 

さて、私が小・中学生の頃は、宿題は、ほぼ毎日出ていた記憶があります。そして、宿題を忘れようものなら、先生からきつく叱られました。今でも、ある調査では、毎日宿題を出す小学校教員の割合は90%以上もありますが、どうやら、「宿題なし」の学校が増えつつあるようです。そこで、今日・明日は、「宿題って必要?」について考えます。

 

今日は、「宿題賛成派」の意見を中心に取り上げます。学校のカリキュラムを定めた小学校向けの「学習指導要領」には、「家庭との連携を図りながら、児童の学習習慣が確立するよう配慮する」とう記載はありますが、「宿題」という言葉はありません。中学校向けも同様です。宿題を出す出さないは、実は学校の判断に委ねられています。

 

昨年8月、高松市議会に「宿題の原則廃止」を求める陳情が提出されました。ところが、賛成は、市議40人中1人にとどまり、不採択となりました。高松市の教育委員会は「学習習慣を作る」といった面で、宿題は有効だとしています。

 

では、子どもたちの意見はどうでしょうか。放課後に教室を開放している埼玉県新座市の小学校で話を聞くと、「面倒くさいけど、将来の役に立つ。算数の問題がすらすら解けるようになった時はうれしかった」「宿題がないと、ユーチューブを見たり、ゲームをしたりしてしまう」という声が聞こえてきました。

 

教員の意見は、「子どもに学習内容を定着させるには、何回も反復させることが大事。家庭でその機会を作る宿題の役割は大きい」「塾や通信教育で勉強させる家庭もあれば、その余裕がない家庭もある現実を見てきた。宿題は、全員に平等に勉強させることがでる。生きていくのに不可欠な学力を下支えする面もある」といったところです。

 

う~ん・・・ここまでの意見は、おっしゃる通りの内容ですね。宿題をなくして、子どもたちの自主性を伸ばすような取り組みだって、あるはずでは・・・

 

明日は、宿題不要派の意見を考えることにします。