リニアモーターカーって本当に必要!?

今日から、体操教室の前に、教室内で「運動会の組体操」の練習をスタートさせました。年長・年中園児は、すでに経験していますが、年少園児にとっては、「組体操」は、高い壁です。今日は、「かかし」→「飛行機」→「ヨット」→「ブリッジ」の4つだけですが、グダグダです。先輩たちにお手本を見せてもらって、フォローしてもらって、少しだけ、形になった感じです。まだ先は長いので、あせらずに、じっくりと教えていきます。

 

さて、リニア新幹線で、岐阜県内の14か所の水源で、井戸などの水位低下が起こり、いったん工事を中断したというニュースが入ってきました。これで、また開業日が延びてしまうのかと少し残念な気持ちになった人が多かったと思います。もっと言えば、静岡県内の工事をストップさせていた、静岡県の川勝知事が突然の辞職を表明したので、「これで、早期開業に弾みがついた!当初予定の2027年品川ー名古屋間開業は、JR東海は断念したけど、2030年くらいには何とかなるのでは・・・」と思ったのも、つかの間です。

 

リニアモーターカーに関しては、私がまだ子どもの頃から、ずっと話題になっていて「夢の超特急」という、プラスのイメージばかりが私の頭にはインプットされてきました。リニア構想は、私が生まれる前の1962年(昭和37年)に、東京ー大阪間を1時間以内で結ぶ超高速鉄道をつくるというビジョンから始まります。最初の東京オリンピックが行われた昭和39年に、同じく東海道新幹線が開業したので、リニアモーターカーは、新幹線開業の2年前には、構想があったことになります。

 

1979年(昭和54年)に、初の実験車両が走り、無人走行で517キロを記録し、世界最速の記録を出しました。それから、何度も試験運転が繰り返されたのです。何度も、実験が行われ、その映像を見てきましたが、いつの間にか「いつになったらできるんだよ!」という感じにもなりましたね。1962年の構想から、当初予定していた2027年に開業したとしても、65年もかかったことになります。どれだけの、時間と金が動いたことか。

 

東京ー名古屋間を40分、将来は東京ー大阪間を67分で結ぶ、時速500キロの超特急です。リニア新幹線が開業すると「首都圏・中京圏・近畿圏の三大都市圏が一つの巨大都市圏となり、人と人とが会うことで新たなイノベーションが生み出され、余暇の過ごし方などライフスタイルの変化を通じて豊かで多様な暮らしを実現するなど、新たな可能性が生まれる」と考えられます。JR東海が自費でリニアを建設するので、「民営」ではあるものの、リニア新幹線は国策であることは間違いないです。

 

私たち国民は、リニアからは「夢」のイメージが強く与えられますが、コロナ禍が終わり、国民の価値観も変わりました。ここにきて、「負」の側面も含めて、きちんと議論すべきではないかという考えが大きくなってきたようです。環境問題は、やはり、ないがしろにされてる部分が多いのです。

 

私は、鉄道に乗るのが大好きですので、リニア新幹線が具体化した時は、胸が躍りました。しかし、品川ー名古屋間286キロのうち、約86%がトンネルであることがわかって、「なんだよ!リニアは地下鉄で車窓を楽しむことができないじゃないか!」と、急に気持ちがさめてしまいました。旅をするなら、富士山を見ながら、普通の新幹線か東海道線でのんびりがいいと思っています。

 

「国」の立場は、もう後戻りできない!かもしれませんが、もう一度「リニアモーターカーって本当に必要?」を議論するべきなのかもしれません。