男気トマト

昨夜、北海道や東北の日本海側で、オーロラが見られたというニュースを見て、「えっ!日本でオーロラ見られるの?」と驚きです。詳しい説明はできませんが、太陽フレアが原因で、世界の多くの場所でオーロラ観測ができたそうです。私の友人から、北欧とアラスカで見たオーロラの画像を見せてもらったことがあります。今回日本で見えたオーロラは、えっ!?という感じで、私たちのイメージする映像ではなかったですが、胸が躍る出来事でしたね。

 

そして、昨日保育参観で親子で収穫した「タマネギ」を朝食でサラダにして食べました。赤タマネギです。奥様曰く、水にさらすと栄養が流れてしまうので、辛みが少ない新タマネギは、切った後に、空気に少し触れさせるだけで大丈夫とのこと。きざみ海苔をかけて、ポン酢で食べました。「うまい!辛くない!」で、朝から幸せです。(笑)

 

さて、今日の話は「男気トマト」です。埼玉県桶川市にある手島農園のトマトです。遊び心があるネーミングですが、ここのトマトは、水を与えないで栽培した濃厚トマトなのです。

 

ホワイトきゃんばすファームでも、先日24本のトマトの苗を植えましたが、もともとトマトの原産地は、南米アンデス山脈ですので、雨がほとんど降らない地域です。トマトは、水分を多く含むと、味が水っぽくなるといわれていますので、保育園でもなるべく水を与えないようにするのですが、晴天が続き、苗がシナっとなってしまうと、どうしても水やりをしてしまいます。

 

「男気トマト」は、種から苗の段階まで、少ない水で成長する力をつけさせようと、1日おちょこ1杯分の水だけで育てます。苗は夕方にはしおれ、夜露で明け方に回復するという繰り返しです。枯れるか、枯れないかギリギリを見極める栽培を1か月続けます。そして、一定の大きさまで育った後は、長期栽培用のハウスに植え替え、その後は水を一切与えずに育てるそうです。

 

トマトは、土や空気の中の水分をかき集めるようにして生きるそうです。そうやってつけた実は、格段に濃い味に仕上がります。「もう他のトマトは食べられない」「トマトが苦手な子どもが食べられた」という驚きの声が上がります。

 

手島農園も、「男気トマト」がブランドトマトとして確立するまでには、多くの苦難があったようです。「無料で商品を試食で使っても構わない」とスーパーに試食コーナーの設置をお願いして、お客様に食べてもらうことを実践してきました。

 

江戸時代から続く農家を2011年に継いだ11代目の手島孝明さんは、明治乳業で13年営業などの仕事を経験しました。そこで培った考え方が、既定路線の農業を改革する力になり、困難を乗り越えることができたのです。

 

これだけ、うんちくを語りながら、まだ、私は「男気トマト」を食べたことがありません。今日、桶川に買いに行こうかな。(笑)