今日は、ようやく晴れました。ふだん子どもたちが、タイヤアスレチックで遊んでいる、長い板に、水性ペンキで色を塗りました。スカイブルー、ピンク、イエローの3色です。どうせ遊ぶなら、華やかにカラフルに楽しもうという作戦です。ペンキを塗る子どもたちの目が真剣です。
さて、今日の「昭和図鑑」は、平成・令和の子どもたちが知らない道具「マッチ」です。私が、小学生くらいの頃は、ライターよりも、マッチを使った記憶の方が残っていますね。父に、マッチの擦り方を教えてもらって、先の少し膨らんだ部分を箱のヘリで擦るのが、なんともわくわくしました。シュッと炎が上がる瞬間が、たまらなかったです。でも、むやみにマッチを使うと、火事になると、本気で大人から怒られたものです。
保育園の読み聞かせで、「マッチ売りの少女」の話をすると、最後は、寒さに凍えて少女が死んでしまう悲しい物語にもかかわらず、子どもたちは、マッチをよく知らないので、悲しみに浸ることもありません。
ガスコンロや石油ストーブに点火する時に、マッチを使いましたが、一番多くマッチが使われたのが、タバコに火をつける時です。そのため、「スナック」や「バー」が、マッチを配っていました。箱に、店のデザインや広告を印刷したマッチを宣伝用として使用したのです。
サザエさんでは、マスオさんが、上着のポケットから、スナックやバーのマッチが見つかってしまって、ばつの悪い顔をします。私の父親の世代は、まさに、「あるある」の光景だったのです。この頃は、マッチのコレクターもたくさんいたようですね。
実は、私は今でもマッチを使っています。仏壇のろうそくに火をつける時には、やっぱり、ライターよりもマッチがしっくりきます。ほのかな火薬の香りもいいものです。
マッチは、ライター以前の火をつける道具ではありますが、なんとなく、夜の世界の大人の時間が垣間見えるような、そんな不思議な道具ですね。この夏のサマーキャンプでは、マッチを使い方を子どもたちに教えることにします。