イチローズモルトの立役者

今日は、小学1年生男の子が久しぶりに保育園にやってきました。積もる話があったようで、小学校生活のことをたくさん教えてくれました。1年生ですので、まだ午後の授業はなく、給食が終わると学童保育へ移動する生活だそうです。今は、新しい環境を自分の力で乗り越えようとしているところです。「こうすればいいよ」と園長からの一方的なアドバイスは控えて、聞き役に徹しています。こうして、小学生になってからも成長を見ることができるのが、うれしいですね。

 

さて、今日は「イチローズモルト」の話です。もう世界的に有名になった2004年創業の埼玉県秩父にあるベンチャーウイスキーです。設立者の肥土伊知郎の名前に由来して、ウイスキーは、イチローズモルトとうネーミングです。

 

しかし、イチローズモルトは、最初から爆発的なヒットとなったわけではありません。ここには、ブランドアンバサダーとして活躍する「吉川由美」さんの存在がありました。いくら良質の酒を造っても、その良さを正確に伝えないと、売れる物も売れません。

 

彼女は、イチローズモルトブームが起こる前の、2005年に帝国ホテルでバーテンダーとして働いている時、棚に並ぶ世界中のウイスキーの先に広がる世界にひかれたそうです。本を読み知識を得るが物足りず、本場のスコットランドに旅立ちます。その後、ニューヨークで過ごした2年間で英語を勉強し、2011年には、スコットランドに単身移住します。蒸留所に住み込み、夏は世界中のウイスキー愛好家が集まるバーで働く日々を送ったそうです。そこで飲んだ、日本のウイスキーのおいしさに驚くのです。

 

秩父蒸留所のウイスキーを国内外に伝える仕事をしたいという思いが募り、帰国後に面接を受けて採用されます。イチローズモルトを知ってもらうため、世界中でセミナーを開くなど、地道な活動で、2013年からは、売上が急増します。今では、「秩父といえばウイスキー」と認知されるようになったのです。

 

そして、2019年には「ワールドウイスキー・ブランド・アンバサダー・オブ・ザ・イヤー」を吉川さんは受賞します。

 

どうですか・・・今では、多くの人に知られる「イチローズモルト」ですが、こんな、縁の下の力持ちの存在があったのです。なかなか、手に入りませんが、飲む機会があれば、「吉川由美」さんの存在を思い出してください。