本日登園した、小学校1年生の女の子は、ふだんは、寡黙で、ペラペラとおしゃべりをするようなタイプではありませんので、「小学校はどうだい?」と聞いてみると、友だちになった3人の女の子の話をしてくれました。そして、同じ小学校には、5人の卒園児が通っているのですが、他の4人の様子も教えてくれました。みな、元気に頑張っているようです。
今日の女の子のように、「楽しい」と思うのはうれしいことですが、そもそも、学校は楽しいところではありません。こう言うと、えっ!?と思いますね。
ある教師の話です。「私が教師になって間もない頃のことです。授業がうまくできず、子どもたちとの関係もうまくいかず、学校が楽しくなくなってしまいました。そこで、先輩の先生に相談することにしました。その先輩は、しばらく私の話を黙って聞いてくださったのですが、私が話し終えると、こう言ったのです。『○○先生。学校はたのしいところじゃないんだよ。楽しくするところなんだよ』この言葉を聞いた私は、目から鱗が落ちるような思いがしました」
どうやら、この先生は、学校が楽しくない原因を周りに押し付けていたのです。これは、学校に限らず、私たちの職場環境でも当てはまりますね。自分が主体的に動きもしないで、上司、先輩たちや社風のせいにして、「やる気が出ないんだよ!」と言っていることなど、私にも心当たりがあります。
ここ数年間は、コロナへの感染防止のために、多くの学校行事が延期や中止になってしまいました。「コロナだから仕方ない」とあきらめて、「楽しくない時間」を過ごした人も多かったと思います。しかし、そんな中でも、楽しくすることができたのかもしれませんね。
今日の小1女子は、きっと、自分の力で学校を楽しくする行動を自然と行っているのだと思います。そして、私たち大人は、子どもが「楽しくない」と言ってきた時に、じっくりと話を聞いて、「じゃ、楽しくするにはどうすればいいか・・・考えて見ようよ」と、一緒に知恵を出すのが大切ですね。