平日の春休みなので、4月1日の月曜日から今日まで、延べ21人の卒園児の小学生が学童で登園しました。今日は、新1年生を前に、5年から3年までの先輩小学生が、「小学校ではこんな楽しいことがあるよ」をインタビュー形式で話してもらいました。「授業がたくさんあるので、必ず好きなことが見つかるよ」「4年生になるとクラブ活動というのがあって、スポーツのクラブや科学クラブ、マンガクラブもあるんだよ」「休み時間にはドッジボールをしているよ」などなど、新1年生の不安を吹き飛ばしてくれました。
いよいよ、4月8日は、小学校の入学式です。初めて我が子が小学生になる家庭にとっては、親も子も、大きな生活の変化に不安になりますね。
文具大手「コクヨ」が、2月に、保育園・幼稚園の年中から小学生の子を持つ親260人に「入学で不安なこと・不安だったこと」(複数回答)を聞いた調査では、「安全に登下校できるか」(69%)が最も多く、次いで「友だちができるか」(61%)、「授業についていけるか」(54%)などが多かったそうです。
保育園ホワイトきゃんばすから、今まで多くの卒園児が旅立っていきましたが、子どもの不安以上に、親の不安が大きくなります。働くママが当たり前の環境ですので、学童が終わって、18時頃に帰宅して、21時に就寝するまで3時間あります。親は時間的余裕がなくなると、ついつい口うるさくなりがちです。この3時間に食事や入浴が含まれているので、学校での出来事など、親子の会話の時間を大切にしたいものです。
ただし、コツがあります。子どもが不安な気持ちを口にしたときは、質問をしたり助言をしたりせずに、聞き役に徹するのがミソです。大人でも同じですが、ネガティブな気持ちは、人に話して共感してもらうと小さくなる傾向があります。「それは大変だったね」など、声をかけながら聞いてあげることが大切です。
私が営業マン時代の「クレーム対応」の鉄則は、「お客様の話を最後まで聴くこと」です。途中で言葉を挟むのは、「不愉快な気持ちにさせてしまって申し訳ございません」という謝罪だけです。下手な言い訳は、クレームを拡大させるからです。
私は、保護者によく「担任の先生を巻き込むように!」とアドバイスします。保育園では、毎日の送り迎えで、先生と親は顔を合わせることができましたが、小学校では、担任と顔を合わせるのは、授業参観や行事の時だけです。でも、いきなり電話をして「会って話がしたい」とは、なかなか言えないですね。そこで、効果的なのが、連絡帳などに、「先生に○○とほめられてうれしかったと言っていました」「今、苦手な漢字を練習しています」などとコメントを添える。連絡帳がなければ、担任が必ず目を通す宿題や提出物に付箋を貼るなどして、一言書き添えるのもいいですね。もちろん、友だち同士のトラブルなど、重要なことは、個別に時間をとり、対面で話をします。
小学校生活6年間で、我が子が、何もトラブルがないことなど、100%ありません。ゆえに、事前にあれこれ心配しても始まりません。トラブルが起きてから手を打てばいいのです。子どもには、「小学校では楽しいことがたくさんあるよ。楽しいことを探してきなさい!帰ったら教えてね!」と、親は、笑顔で元気に見送るのが、一番です。