今日は春分の日です。春のお彼岸に合わせてお墓参りに行く人も多いことかと思います。お供えの定番は、「おはぎ」「ぼたもち」どっち?・・・ここで問題です。
「おはぎとぼたもちの違いは何ですか?」
答えは、3つの違いがあります。
1つ目の違いは、おはぎとぼたもちのいただく時期です。「ぼたもち」は、春のお彼岸にいただき、「おはぎ」は秋にいただくのが一般的です。諸説ありますが、おはぎもぼたもちも名前の由来はどちらも「花」です。ぼたもちは春の花として知られる「牡丹(ぼたん)」に、おはぎは秋に花を咲かせる「萩(はぎ)」に見立てて作られたことから、この名前で呼ばれるようになったそうです。
2つ目の違いは、あんこの種類です。おはぎもぼたもちも、どちらも基本的な材料はもち米とあんこです。まったく同じ材料ですが、おはぎは「粒あん」で、ぼたもちは「こしあん」で作ることが多いようです。これには、あんこの主原料であるあずきが関係しています。あずきの旬は秋です。収穫したばかりのあずきは皮が柔らかいために豆の形を残した粒あんに。それ以外の季節のあずきは固く、口当たりが悪くなることから、こしあんになるまでしっかりと潰して、皮を取り除いたそうです。そんな理由で、秋のおはぎは、つぶあんで、春のぼたもちは、こしあんが使われるようになったと言われています。
3つ目は、形の違いです。おはぎとぼたもちは、モチーフとなる花が違うために、形やサイズが少し異なります。おはぎは「萩の花」に見立ててひし形に。ぼたもちは「牡丹の花」のように大きく、丸い形に仕上がっています。
こんな感じで、おはぎとぼたもちは、味など基本的には同じものですが、食べる時期やあんこの種類、形の違いなどによって、呼び方が異なるのです。もちろん、地域によって違うこともありますね。
どうですか・・・これは「ウンチク」として使えますね。今、スーパーに並んでるいるのは、「ぼたもち」と「おはぎ」が混在していますが、ウンチク通りに考えると「ぼたもち」を選択するのが正解のようです。
では、最後に、子ども俳句大賞に輝いた作品を紹介します。何と、小学校1年生の作品です。おはぎともぼたもちとも全く関係ありませんが。
くさもきも すずしくなあれ みずでっぽう
小1の作者が、夏休みの朝、近所の友だちと水鉄砲で遊んだそうです。ビショビショになったけれど、涼しくて気持ちいいなと思い、公園の草や木に水鉄砲をかけたそうです。こんな、楽しかった夏休みの思い出を俳句にしたのです。
なんだか、情景が浮かんでくるような素敵な句ですね。保育園の子どもたちの絵や工作でも、ドキッとする作品ばかりです。