親は名脇役

昨日は、さいたま市内の公立中学校の卒業式でした。保育園ホワイトきゃんばすの卒園児第一号が、4月から高校生になります。なんだか、うれしい気持ちになってきますね。

 

そして、本日3月16日は、JRの全国ダイヤ改正です。北陸新幹線の金沢ー敦賀間が開業しました。ということで、今日の園長課外授業は、大宮駅で新幹線を見よう!です。小学生と年長園児を連れて、電車で大宮駅に到着。入場券を購入して、賑わっている新幹線ホームへGO!・・・いきなり、はつかり号の細長い先頭車両に子どもたちは大興奮です。小4男子が「あれは、カモノハシからヒントを得て、風の抵抗を受けないようにしたんだよ」と知識を出してきます。こまち号、つばさ号が続々と入線し、いよいよ「敦賀行きのはくたか号」がやってきました。ま新しい「敦賀」の文字が光ります。

 

能登半島地震からの復興に向けて、富山県・石川県・福井県に元気になってもらいたいですね。大宮駅のコンコースには、福井県の象徴でもある「恐竜」がにらみをきかせていました。(笑) 

 

さて、受験シーズンが終わり、4月に向けての入学準備が始まっていますね。ある大学受験の親子のやりとりです。「試験当日、息子は『やらかした』と笑いながら帰宅。夕食を食べながら、息子の笑顔はいつしか引きつり笑いになり、気づけば必死で涙をこらえていた。そんな息子を前に、どう対応しようか悩んだ。息子が自分で失敗を悟り、悔やみきれない渦中にいる。とっさに口をついて出たのは、『大丈夫、これで終わりじゃないから。また次があるよ』後に、息子から『あの言葉で救われた』とお礼を言われた」と母親は、うれしい気持ちで話します。そして、こう言います。「どれだけ不安で頭がいっぱいでも、受験で親ができることは本当に限られている。あの時、ぐっと感情を飲み込んで、息子に『大丈夫』と言えた時が、私にとって受験の最大のハイライトだった」

 

中学受験は、「親の受験」と言われるくらい、親が関わることが多くなりますが、高校受験、大学受験と進んでいくと、主体は、あくまでも子どもです。このように、親のかかわりが上手にいけばいいのですが、受験をする子どもと同じくらい、親も緊張しプレッシャーを感じるのが現実です。

 

昭和のシーンでは、3食栄養バランスのとれた食事を作り、夜食も用意するのが受験生の母親の役割とされてきたのでしょうが、令和では、働く母親が当たり前ですので、こうはいきません。まさに、時代に合わせて変えないといけませんね。

 

そう考えると、令和の支え方は、あえて働く親の姿を子どもに見せることが大事なような気がします。子どもにとって、受験の目的は「○○大学に合格すること」で止まってしまうことが多いですが、実際は、「○○大学に合格し、そこで何をして、どんな将来を作っていくか」まで考えることが大切です。そこで、親の背中とか役割が発生するのです。

 

親子の絆はとても深いですが、親子の価値観は違うものですし、子どもには「子どもの世界がある」ことを心得て、親の仕事は、主役を支える『名脇役』でありたいですね。