今日は朝から雨でしたので、久しぶりに教室内で大ゲーム大会です。チームに分かれて、雑巾がけレースや玉入れなどで盛り上がりました。2歳児以上は、全員参加できました。1歳児園児は、今まではベビールームでおもちゃで遊んでいたのですが、今日は「やりたい園児」は参加させます。なんと2人が参加しました。ルールを覚えるのが難しいですが、先輩たちを見て頑張りました。
さて、先月、日韓の経済団体による共同事業として、「教育交流」が行われました。韓国の高校教師50人を日本に招き、日本の教師や生徒と交流を深めるプログラムが行われたそうです。韓国での参加希望者は定員の4倍の200人だったそうです。観光で日本に来たことがある先生も「日本の学校現場を見たい」と多くの希望があったようです。
韓国の先生たちは、都内の中学校や高校を訪問。授業を見学し、韓国でも加速する少子化などをテーマに生徒の討論に参加したり、教師や生徒と昼食を共にし交流を深めたそうです。
韓国のある教師は、「保護者への対応が難しいこともあり、教師の志望者が減っている。日本の先生たちと日頃抱える悩みを語り、どのように問題を克服したかを共有したい」と言います。そう、日本と韓国か抱える課題には、共通点が多いのです。
韓国では、受験時間に間に合うように、パトカーや白バイで、受験生が会場入りするシーンをよくテレビで見ますね。教育熱心な親が多く、高学歴志向も強い韓国では、学級担任になると受け持った生徒全員を大学へ合格させなければならないという大きな重圧がかかります。ただし、日本以上に、出欠管理や教科指導でデジタル化が進んでおり、授業では、それぞれの教科と社会のつながりを説明するので、「なんでこの授業が大事なのか」を理解して生徒は授業を受けてると言います。日本の教員が学ぶことも多いですね。
そして、日韓交流で、避けられないのが「歴史問題」の認識です。もう20年くらい前の話ですが、私は韓国からの留学生と話をしたことがあります。歴史問題については、「日韓のこれからのことを考えることが必要」と未来志向の考え方でした。
韓国の若者は、日本のアニメ文化に憧れ、韓国音楽界のレベルの高さに、素直にファンになる日本の若者も多く、文化面では、とっくにお互いをリスペクトする関係になっていますね。韓国の歴史教師は「日韓の歴史認識の差は、双方の努力が不足していたためだと思う。韓国の生徒が日本について正確に理解する機会は少なく、帰国したら、未来志向の日韓関係をあなた方が、日本の若者とつくるんだよ、と呼びかけたい」と言います。
一方で、日本の若者だって、日本史の授業は、せいぜい明治維新ぐらいまでで終わってしまい、近現代史を学ぶ機会が少ないのが実態です。
8月には、日本の教員が韓国へ訪問して教育交流を図るそうです。こういった、1つ1つの積み重ねで、隣の国同士、理解を深めることができればうれしいですね。