造幣局に行ってきました

今日は、年長・年中園児19名を連れて、社会科見学に行ってきました。さいたま新都心にある、「造幣局さいたま支局」です。前日まで休んでいた園児も、今日は19名全員元気に登園しました。イベントになると、元気になる子どもたちです。(笑)

 

保育園から西大宮駅まで、ざっと20分歩き、電車に乗ります。大宮駅で乗り換えて、さいたま新都心駅から徒歩10分で造幣局に到着です。今回、初めて電車に乗る子がいましたが、車窓からの景色を楽しむことができたようです。

 

造幣局では、お金を製造しているのですが、紙幣は作っていません。1円から500円までの貨幣と勲章、記念硬貨などを作っています。同じお金でも、紙幣には「日本銀行券」と印刷されており、下の方に小さく「国立印刷局製造」の文字が入っています。日本で発行されるすべてのお札は、用紙製造、印刷ともに国立印刷局が行っています。日本銀行は、国立印刷所から新しい銀行券受け取って、これを本店や地方の支店から世の中に払い出しているのです。

 

しかし、硬貨については、日本に3か所ある造幣局で作られています。「桜の通り抜け」で有名な、大阪の本局と広島支局、そして、今回訪問したさいたま支局です。地震などの天災の被害に遭っても、日本にある3か所のどこかが稼働できるように、東日本と西日本に配置されているそうです。さいたま支局では、通常の硬貨製造の他に、コレクターが集める「ブルーフ貨幣」と勲章の製造を中心に行っています。

 

説明はこれくらいにして、まずは、工場見学からスタートです。最初にビデオを見たのですが、「ニセモノを出さないようにする」というテロップが流れたものの、何がニセモノなのか?につながらないストーリーだったので、5歳男の子が「ビデオの途中で、ニセモノというセリフがあったけど、それがよくわからなかった」という質問をしました。鋭い洞察力にビックリです。

 

工場では、実際に職人さんたちが、ブルーフ硬貨を作っているシーンを見学します。初めて、お金を作っているところを見た子どもたちは、じっと見入っていました。また、勲章を作成する職人のところでは、ほぼ手作業なので、「こんなの作っちゃうんだ」と、思ったことを口に出す子どもたちです。

 

博物館では、子どもたちの興味をそそる展示がたくさんありました。ゲゲゲの鬼太郎やアンパンマン、ドラえもんなどの記念硬貨に目が釘付けになり、都道府県別の記念硬貨では、お正月に遊びに行った、おじいちゃんおばあちゃんの住む、新潟・山形・青森・宮城など、カラフルで美しい硬貨を発見します。

 

一番人気は「体験コーナー」です。千両箱は、子どもたちの力では上がりません。また、1円から500円までの硬貨がいっぱいに詰まった袋は、なかなか持ち上がりませんが、なんだか、大金持ちになった気分になるようです。

 

造幣局見学は、通常は小学生の社会科見学として行われる内容ですが、ガイドの方に、就学前の園児でも分かり易いように解説していただき、楽しく学ぶことができました。子どもたちの感想は「お金のことが勉強できてよかった」です。

 

今回の社会科見学のもう一つの狙いは、公共交通機関を使っての移動です。先回、プラネタリウム見学で、年長園児は経験しましたが、やんちゃ男子が揃う年中園児が、団体行動をきちんととれるか心配でした。しかし、問題なく、電車・乗り換え・バスと安全に行動ができました。年長園児の声がけも頼もしかったです。

 

お弁当は、青空の下、造幣局前の公園で食べました。弟の出産で里帰り中のママに代わって、パパがお弁当作りを頑張った5歳女の子は、パパの愛情を感じながら嬉しそうに完食です。園児たちが、丸くなって会話が弾んだ楽しい時間となりました。

 

来年度の「社会科見学」も子どもたちのワクワクドキドキ・・・好奇心をしっかりと引き出す企画を考えたいですね。今日は大成功です。