自分が住んでいる街のいい所を見つけるのは、なかなかいいものですね。埼玉県は、一番ではないけど、讃岐うどんの香川県に次いで、全国2位のうどん県でもあります。そして、私が住んでいるさいたま市は、これまた一番ではないですが、パスタ・チーズ・ワインの一世帯あたりの購入量は、全国平均を大きく上回り、外食での洋食比率も高いのです。
そんなさいたま市の自慢の一つに、「さいたまヨーロッパ野菜研究会」があります。さいたま市内で、現在13軒の農家が、年間約70種類のヨーロッパ野菜を生産、出荷しています。さいたま市内のイタリアン・フレンチをはじめとする洋食レストランから「新鮮なヨーロッパ野菜が欲しい!」という声に応え、若手農家グループ、地元シェフ・トキタ種苗(株)、食料品卸会社などが協力して、ヨーロッパ野菜の地産地消を実現しています。2013年に発足したので、かれこれ10年になります。
ヨーロッパ野菜は思い浮かびますか。ビーツ・ズッキーニ・ケールなどは、一般のスーパーでも見ることができますね。やけに平らで大きい「平さやいんげん」やカリフラワーをステック状にした「カリフローレ」はよく見ますね。茎の部分はアスパラガスみたいな味がします。「白なす」は、ホワイトきゃんばすファームでもこの夏トライしました。猛暑で、5本ぐらいしか収穫できませんでしたが、『トロナス』と言われるように、とてもおいしかったです。
さいたまヨーロッパ野菜研究会の取り組みは、行政も巻き込んでいます。さいたま市内の小中学校では、ヨーロッパ野菜を使った給食が人気だそうです。ミネストローネが出ると完食です。学校菜園でもヨーロッパ野菜を栽培し、給食で食べる小学校もあるようです。また、小学校の社会科副読本にも「ヨーロッパ野菜」が登場します。毎月1月には「さいたま市長杯さいたまヨーロッパ野菜料理コンテスト」が開催され、県内の若手シェフたちの登竜門となっています。今年は、本日最終審査が行われるようです。
先日、岩月の人形会館に行った時に、同じ敷地内に「ヨロ研カフェ」というおしゃれなショップでランチを食べたのですが、そこで初めて「さいたまヨーロッパ野菜研究会」の存在を知りました。ヨーロッパ野菜研究会を「ヨロ研」と略すそうです。
みなさんが住んでいる街には、まだまだ知らない「自慢できるモノやコト」があるかもしれませんね。