今日は、今シーズン初めて屋上に氷が張りました。カメ池に氷を発見した園児が大騒ぎです。「園長先生!大変だ。氷ができている!」また、天然のスケートリンクもできていました。スケートリンクといっても、1.5メートル四方のスペースですが、子どもたちは、氷の上で大はしゃぎです。
パソコンやスマホで、氷の映像など、いつでも見ることができますが、今日保育園の子どもたちが見て触った氷は、デジタルでは得られない「本物」です。そんな、本物に触れる教育に関心が高まっています。
長野県にある伊那市立伊那西小学校での「森の教室」は、とても魅力的です。
野鳥のために準備した、ヒマワリの種などをラードで固めたエサ「バードケーキ」が吊るされています。「バードケーキを食べに、鳥は来ているかな」と理科の先生が問いかけます。「わからないよ~」「じゃあ、鳥が来たか調べよう。刑事になったつもりで、証拠を集めて着て」と促します。木の下にしゃがみこんだ子どもたちは、バードケーキのかけらや、ヒマワリの種を見つけ、「あった、あった」とタブレット端末で撮影し、ピンセットでシャーレに集めます。「種が割れていたのは、中身だけ食べようとしたからじゃないかな」など、子どもたちの推理が進みます。
また、「ゴムの力」の授業では、一般的な学校では、「教材キット」を使い、ゴムを何センチ引くとおもちゃが何センチすすむかを測る実験をします。しかし、この学校では、Y字形の木の枝にゴムを張り、パチンコを制作します。弾はドングリです。何度も飛ばすうちに、「ゴムを大きく引いたほうが遠くまで飛ぶ」ことを学びます。デジタル化が進んでも、それが本物かどうかは、本物を知らないと分からない。子どもたちが、本物に触れる価値は、ますます上がると校長は言います。
テレビや教科書を見るのではなく、実際に自分の手を使って勉強することで、子どもたちの記憶に深く残ることは間違いないですね。
理科室でアルコールランプを使う代わりに、学校林で材木を燃やして湯を沸かしたり、国語の授業の読み物「くじらぐも」は、学校林で雲を眺めながら音読をする。雨が上がった後に、クモの巣についた水滴がキラキラ輝く美しさを感じる・・・まさに、子どもたちは自然にあるものを感じ取る力を育んでいるのでしょう。
ホワイトきゃんばすでは、長野県の伊那のようにはいかなくても、屋上遊びで子どもたちの5感は、大きく伸びていると思っています。冬の屋上で、たくさんの自然を子どもたちと感じてみることにします。