昨日の成人の日で、若者たちは何を宣言したり、祈ったり、誓ったりしたのだろうか。と、屋上で遊ぶ園児たちを見ながら考えていました。目の前の子どもたちが20歳になるのは、14年~19年後ですが、その時には、世の中が大きく変わっているのでしょう。今の頭では、想像できない変化が起きていることだけは、間違いありません。
そして、今日の寺子屋では、なかなかできない珍しい体験をしました。「化石の採集」です。5歳男の子が週末に、栃木県那須塩原にある「木の葉化石園」に行ってきて、葉っぱの化石の発掘体験をしたそうです。ママから化石が入っているであろう原石を5つもらいました。子どもたちで、ハンマーやマイナスドライバー、キリを使って採集です。原石の地層に沿って、きれいに割れて、葉っぱの化石が出てきました。まさに、子どもたちのワクワクが120%くらいになった瞬間です。(笑)
さて、広島県三次(みよし)市立青河小学校では、4年生の算数の授業にAIロボットが登場します。分数の計算方法を音声で解説し終えると、子どものような少しぎこちない口調と声で「理解できたかな。問題Ⅰをやってごらん」と指示し、児童に問題を解かせ始めます。
三次市教育委員会では2年前から算数の授業で実験的に導入しているそうです。青河小学校は児童数20人の小規模校で、1人の教員が複数の学年を同時に教える複式学級が導入されています。ただし、複式学級では、同じ時間に2つの学年を1人の先生で教えます。片方の先生を思いきってロボットに任せることで、教えることに集中できるようです。
ロボットは、算数などの定型的な授業を得意としますが、人間の教員にしかできないことも見えてきたようです。例えば、児童が誤答したとき、ロボットは「正しい解き方」を教えることしかできません。しかし、誤りの原因は「問題文が理解できなかった」「計算を間違えた」など様々です。教員は誤答の原因を子どもたちと対話しながら見つけることができるし、子どもに気づかせることができます。
青河小学校の校長先生は、「問題の解き方を教えるだけならロボットにもできますが、私たちには子どもの『いいところ』を見つけ、発揮する場を作り、子ども自身に『いいところ』を気づかせるという役割もあります」と言います。
10年~20年先の将来では、現在の約半分の仕事が、AIなどのロボットに代替可能と言われていますが、教員や保育士の仕事は、代替えは難しいです。こうして、補助的な役割として有効活用することで、子どもたちの学びが大きく広がります。要は、AIをどう活用するか・・・を考えることが大切ですね。