昨日あたりから、鉄道は帰省や行楽で混雑がピークとなってきました。報道では、コロナウイルス感染症が5類になった初めての年末年始ということで、前年を大きく上回る人出になっているようですね。今日は、そんな鉄道の「女性専用車両」の話です。
私は一度だけ、ぼっ~としていて、先頭車両の「女性専用車両」に乗ってしまったことがあります。鼻につく化粧の匂いと周りの女性たちの白い視線に、すぐに隣の車両に移動しました。(笑)
そんな女性専用車両は、2005年に関東ではほぼ全鉄会社で導入されたそうです。関西では、それ以前に導入されています。自動改札や歩く歩道は、関西の方が早く導入されていますね。ちなみに、関西では「女性専用車両」、関東では「女性専用車」と呼ぶことが多いようです。マクドナルドのことを関西では「マクド」と呼び関東では「マック」と呼ぶようにです。(例えが変ですが・・・)
女性専用車両と言っても、小学生以下、身体障碍者、介護をする男性も乗車可能です。母親と小さい息子が別々の車両というわけにはいきませんね。女性専用車両ができた理由は、ずばり痴漢対策です。よって、混雑する朝の通勤時間帯や深夜に設けられます。また、先頭車両か一番後ろの車両の場合が多いので、乗り換えには不便という声もあります。関東では、横浜市営地下鉄で、車両の真ん中に女性専用車両を設けていますが、間違える男性客が多いのと、車両を移動する際に一度車外を通らないといけないなど、不便もあるようです。
日本で最初の女性専用車両は、明治45年に当時の中央線で、通勤通学ラッシュの時間帯に運行した「婦人専用電車」と言われています。また、戦後は乗車率が300%にも及ぶ状況で、中央線の東中野駅付近で、乗客が走行中の電車のドアから神田川に転落して死亡する事故が起きたのを機に、通勤ラッシュから働く女性と子供を守る目的から昭和21年に「婦人子供専用車」が導入されたそうです。これは、昭和48年9月15日の敬老の日より導入された「シルバーシート」(優先席)と入れ替わる形で廃止されたそうです。
現在の形になったのは、2000年12月に京王電鉄で平日深夜帯に新宿駅を発車する下りの臨時電車の最後部の車両に「女性専用車両」の名で試験的に導入され、2001年3月のダイヤ改正で本格導入されたそうです。以後、関西で広がり、2005年には関東のほとんどの鉄道会社が導入したのです。
国土交通省はじめ多くの鉄道会社が、「女性専用車両」についてのアンケートを今まで行っていますが、概ね賛成の声が多いので、今後も継続されるものと思われます。一部に「男女差別だ!」とか、そもそもこれは女性を守るという目的ではなく、ある政党の力で導入されたものだ・・・などと、批判もありますが、女性と子供が安心して公共交通機関である鉄道に乗車できる環境は大事ですね。あなたが女性なら、「女性専用車両」を使用していますか。
ということで、いよいよ令和5年もおしまいです。保育園ホワイトきゃんばすも大きな事故もなく、子どもたちの元気な姿を継続することができました。この「いつも通り・・・普通に・・・」ということが大切に思えるようになりました。そして、今年も多くの方々に「おやじ園長のブログ」を読んでいただきました。これからも、気軽にいつもの日常の習慣として、目を通していただければありがたいです。
では、良いお年をお迎えください。