大谷翔平選手のランドセルが、年内に届いた小学校では、子どもたちの嬉しそうな笑顔がありましたね。私にとっては、それと同じくらい素敵な話題がありました。かつては、侍ジャパンの4番として横浜ベイスターズで活躍した筒香選手が、自分の出身地の和歌山県橋本市に私財を投じて本格的な球場を作りました。今月、帰国した筒香選手が出席して完成記念式典が開かれました。
地元の少年野球チームの子どもたちや保護者を前に「子どもたちの将来を第一に考え、責任を持って世界で活躍できるような人材を育てていきたいです」と語りました。そして、「野球選手になることがすべてではないと思っています。自ら考えて、行動に移せる人材を送り出していきたいです」と言うのです。プロ野球選手になれる人は、ほんの一握りですね。でも、すべての子どもたちの未来への素敵なメッセージです。筒香選手が、もう一度大リーグの舞台で花を咲かせてくれることを期待します。
さて、ストーカーという言葉は、今では当たり前に使われていますが、1999年に「桶川ストーカー殺人事件」が発生しました。まだ記憶に残っている人も多いと思いますが、女子大学生が、元交際相手の男を中心とする犯人グループから嫌がらせ行為を受けた末、1999年(平成11年)10月26日に埼玉県桶川駅前で殺害された事件です。
この事件を契機に、「ストーカー規制法」が2000年に制定されました。桶川ストーカー殺人事件では、女子大生とその保護者が、所轄の埼玉県県警上尾署に被害相談をしていたにもかかわらず、極めてずさんに取り扱っていたことが明らかになり、警察不祥事としても注目されました。結果、3人の警察官が懲戒免職され15人の処分者が出ました。そして、報道の在り方についても、問題とされました。個人情報があらわになったり、そんな男と関係を持った女性の自己責任といった報道です。
この2000年のストーカー規制法を機に、警察も世の中も「ストーカー行為」について、認識を持ち目を光らせるようになったのです。
そして、23年が経過した現在では、このストーカー規制法も何回か改正され、時代に合った内容に変わってきました。しかし、現在のストーカー行為は、ネットでの行為も含め、さらに複雑になってきています。
なんであんな男と付き合ったの?なんであんな女に?なんて後悔しても、その時はわからないのが男女の関係です。しかし、事件が起きる前に、いかに防ぐか・・・自分一人で抱え込むことだけは避けなければなりませんね。