今日は、小学生が5年生から1年生まで、6人も登園しました。5年生が、埼京線とアジサイを描いた絵を持ってきてくれました。素敵な絵だったので、朝の会では、その絵を見ながら、みんなに感想を聞きます。そして、屋上では、久々に園長がノックをして守備練習をしました。小学生男子が参加しましたが、年中男子が「僕もやりたい!」と挑戦します。白球を追いかけて、汗をかくほど、今日は暖かい日です。
さて、今年も「都道府県別魅力度ランキング」が発表されました。①北海道②京都③沖縄④東京⑤大阪と、トップ5は、ここ数年不動の順位だそうですが、むしろ、話題になるのは「最下位はどの県?」ですね。昨年は佐賀県でしたが、今年は茨城県です。過去15年の調査のうち、茨城県は最下位12回で、すっかり定位置になっていますが、私から見れば、国営ひたち海浜公園でのネモフィラの青と、ほうき草(コキア)の紅葉は、一生に一度は見たい最高の景色です。年間200万人以上が訪れる場所です。
そして、我が埼玉県は、昨年に続き47都道府県中45位です。翔んで埼玉でアピールするには、このなんとも評価がしがたい45位という順位がいいのです。もともと、このランキングがナンボのものなの?と思っている人が多いのでは???
ということで、このランキングの調査方法を確認してみました。今年は20~70歳代の男女計3万4117人の集計です。様々な項目がありますが、最終的に「どの程度魅力的に思うか」の1問だけの結果です。5段階評価で「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」に50点を与え、それぞれの回答者の割合から各都道府県の得点を集計して順位を出すそうです。
ケチをつけるつもりはありませんが、大自然&食べ物がおいしいイメージの北海道は、確かに魅力的で、私も北海道やドラマ「北の国から」にハマりました。ただし、魅力度が高いからといって、「北海道で暮らす」となると、難しいですね。冬の生活の厳しさは、魅力度ランキングには反映されていないのです。
最下位になってしまった茨城県知事は「コメントする必要ない」とバッサリ。群馬県知事は「単一でなく総合的な指標で評価するよう要求」し、栃木県知事は「統計的な視点から適切とは言えない。法的措置も検討する」と批判します。
さて、世の中にはランキングがあふれています。専門家の分析によると、人間には本能的に社会の中で相対的な位置関係、評価を知りたいという欲求があり、集団生活をするようになった人類の祖先が、周囲と強調を図るために、自らの立ち位置を他者と比較して把握しようとする習性が身に付いたといいます。
日本人は、欧米人よりも「相互依存」の度合いが強いので、自らの個性よりも周囲との関係が円満であることを優先すると言われていますが、これからの若者は、個性を主張し、こんなランキングなんて意味ないよ!と思っていくのでしょう。
最後に、最下位になってしまった茨城県ですが、労働や健康など国の統計に基づく「幸福度指数」での最新結果は全国13位で、県民所得などの「豊かさ」指標は5位でした。これらは、イメージではなくて、統計上の数値ですので、こちらの方が正確なランキングかもしれませんね。
最後は、つまらない結論ですが、どの都道府県にも魅力的な場所やコトは、山ほどあるので、「都道府県別魅力度ランキング」なんて・・・気にせずに、下位の県はギャグにしながら笑いとばしましょう。(笑)